馬路森林鉄道・インクライン

馬路森林鉄道・インクライン

高知県安芸郡馬路村(うまじむら)馬路、馬路温泉前に平成7年に復元した観光用のインクライン(傾斜鉄道)が馬路森林鉄道・インクライン。かつて木材の運搬に急斜面ではインクラインが使用されていましたが、三宝山の斜面に観光用に復元したもの。水の重みで上下する無動力ケーブルカーです。

水を使った無動力ケーブルカーに注目!

馬路森林鉄道・インクライン

車両が、上から下へ下降の際には車両下部に設置しているタンクに水を注ぎ込み、逆に上昇する場合にはタンクから水を抜くシステムで、乗客の人数により水の量を調整しています。
山上に着くと動力の「水」を積込み、山麓で水を抜くという、井戸の釣瓶(つるべ)の仕組みを利用したユニークな無動力ケーブルカー。
ヨーロッパでは、1917年、ベルギーの中央運河(ドイツとフランスを結ぶ運河)に完成した船舶用水力式リフト(世界遺産「中央運河の水力式リフト」)などの例があり、水だけで船まで持ち上げることが可能です。

最大傾斜34度の馬路森林鉄道・インクラインで上った山上からは、安田川と馬路集落を眼下にします。

かつて馬路村で木材の搬出に活躍した森林鉄道を3分の2スケールで復元した馬路森林鉄道とともに、運行日は日曜、祝日、8月などに限定なので注意が必要。

ちなみに、木材の運搬にインクラインを利用するのは、秋田県・仁別国有林、仁別森林鉄道沿いの峯越インクライン(大正15年に秋田県内には9ヶ所のインクラインが稼働)、福島県・大滝根国有林の曳上インクライン、三重県の大杉谷森林鉄道のインクライン、和歌山県の高野山森林鉄道の神谷インクライン、長野県・遠山森林鉄道のインクライン、岐阜県・坂下森林鉄道のインクラインなど各地で行なわれていました。

国内でインクラインというと京都の蹴上インクライン(琵琶湖疏水)が有名ですが、観光的に乗車できるのは、宮ヶ瀬ダムと馬路森林鉄道だけです。

馬路森林鉄道・インクライン
名称 馬路森林鉄道・インクライン/うまじしんりんてつどう・いんくらいん
所在地 高知県安芸郡馬路村馬路3564-1
電車・バスで 土佐くろしお鉄道安田駅から高知県東部交通バス馬路・魚梁瀬行きで30分、役場前下車、徒歩5分
ドライブで 高知自動車道南国ICから約70km
駐車場 コミュニティセンターうまじ駐車場(30台/無料)
問い合わせ うまじ温泉 TEL0887-44-2026
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
馬路森林鉄道

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