関東で国鉄キハ40系気動車が現役で活躍するのは、小湊鐵道（五井駅〜上総中野駅）だけ。2024年の秋も10月〜12月15日の各日曜と、11月23日（土・祝）にキハ40型車両「観光急行列車」（全車指定席）を運転。クロスシートでゆったりと沿線風景を味わえるノスタルジックな旅が実現。昭和レトロな駅施設の見学も可能です。
上総鶴舞駅では11分の観光停車も
ノスタルジックを誘う昭和の気動車として鉄道ファンや旅好きに人気の国鉄キハ40系気動車。
1977年（昭和52年）〜1982年（昭和57年）にかけて計888両が製造され、日本全国各地に投入されましたが、現在はJR西日本、JR九州、JR北海道の一部路線などで現役で定期運用されるほかは、観光列車やジョイフルトレインに改造されるか、廃車となっています。
そんななかで現役で国鉄キハ40系気動車を運用するのが小湊鐵道。
2020年と2021年に、JR東日本から計5両が譲渡され、キハ40の1・2・3・4・5という具合に改番されています（例：キハ40 2021→キハ40 1、キハ40 2026→キハ40 2）。
キハ40「観光急行列車」下りの1号は、五井駅9:37発、上総中野駅11:29着、3号は上総牛久駅12:58発、上総中野駅14:04着（上総牛久駅までは五井駅12:08発の普通列車を利用）。
乗車した人には昔懐かしい硬券（厚紙でできたきっぷ）の「記念座席指定券」がプレゼントされます。
駅本屋が国の登録有形文化財で「関東の駅100選」にも選ばれる上総鶴舞駅（かずさつるまいえき＝大正14年開業当時の駅舎が現役）では1号、3号とも11分の停車時間を確保しているので、駅舎の見学が可能です。
3号は難読駅名で有名な飯給駅（いたぶえき＝1日平均乗車人員は3人ほど）にも7分停車します。
使用される国鉄キハ40系気動車は、ボックスシート指定席、ロングシート指定席の2種類があり（車両の一部がロングシート）、養老渓谷駅〜上総中野駅間のみ自由席になります。
指定席券は乗車日の30日前から小湊鐵道HPで販売され、600円（大人小人同額）。
スマートフォンで予約し（システムの都合上、「トロッコ指定席券」と表示されます）、当日は直接指定した座席に着席すればOKです。
当日空席がある場合に限り当日券を五井駅、養老渓谷駅、その他の駅では車内で発売。
上総中野駅まで（から）の乗車をの場合、養老渓谷駅まで（から）の区間を予約すればOKです（養老渓谷駅〜上総中野駅間は自由席扱いになります）。
上総鶴舞駅で下車する場合（再乗車しない場合）は高滝駅までの指定席券を購入、上総鶴舞駅から乗車する場合は上総牛久駅からの指定席券を購入。
飯給駅で下車する場合（再乗車しない場合）は月崎駅までの指定席券を購入、飯給駅から乗車する場合は里見駅からの指定席券の購入を。
ちなみに、キハ40は急行型車両ではなく近郊型車両（急行用は国鉄キハ58系気動車）なので、鉄道ファンには「急行列車」のイメージはありませんが、国鉄色をまとったキハ40は、十分に急行の風格があります。
| 小湊鐵道が秋の里山にキハ40「観光急行列車」運転｜2024 | |
| 開催日時 | 2024年10月6日(日）、10月13日（日）、10月20日（日）、10月27日（日）、11月3日（日）、11月10日（日）、11月17日（日）11月23日（土・祝）、11月24日（日）、12月1日（日），12月8日（日）、12月15日（日） |
| 所在地 | 千葉県市原市五井中央東1-1-2〜夷隅郡大多喜町堀切61 |
| 場所 | 小湊鐵道（五井駅〜上総中野駅） |
| 関連HP | 小湊鐵道公式ホームページ |
| 掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 | |
この記事が気に入ったら
いいね！しよう
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう！
Follow @tabi_mag
