熊本市中央区水前寺にある夏目漱石が熊本で住んだ三番目の家が夏目漱石第三旧居・大江の家。熊本の第五高等学校(現在の熊本大学)の英語教師として赴任した明治の文豪・夏目漱石は引っ越しが大好きで、熊本市内でも点々としています。現在、大江の家と呼ばれる旧居は水前寺公園の洋学校教師館の敷地内に移築されています。
熊本で6回も引越した漱石三番目の家
「大江の家」はかつての飽託郡大江村四○一(現・熊本市中央区新屋敷)にあった漢詩人・落合為誠(おちあいいせい)の留守宅です。
夏目漱石が明治29年の大晦日に小天温泉(現・前田家別邸)へ『草枕』に描かれる旅に同僚の山川信次郎と出かけたのはこの家からということに。
引っ越し好きな夏目漱石は、4年3か月の熊本滞在期間中に6回も転居しており、最初に身を寄せたのが、大学時代の親友で五高教授の菅虎雄の家、2番目が中根鏡子と式を挙げた「光琳寺の家」(現・熊本市下通)、次に住んだのが、「名月や13円の家に住む」と詠んだ二番目の家「合羽町の家」(現・熊本市坪井)、そして三番目がかつての大江村にあった「大江の家」(現・熊本市新屋敷、白川小学校の裏手)。
四番目が、「井川淵の家」で、5番目が有名な「内坪井旧居」で、最も長い1年8ヶ月を暮らした場所です。
最後が「北千反畑町の家」と6回の転居を行なう引っ越し魔だったことがよくわかります。
夏目漱石第三旧居・大江の家 | |
名称 | 夏目漱石第三旧居・大江の家/なつめそうせきだいさんきゅうきょ・おおえのいえ |
所在地 | 熊本県熊本市中央区水前寺公園22-16 |
関連HP | 熊本市公式ホームページ |
電車・バスで | JR熊本駅から熊本市営バス熊本交通センター行きで10分、終点下車、九州産交バス健軍行き、または木山行きに乗り換え30分、水前寺公園下車、徒歩5分 |
ドライブで | 九州自動車道益城熊本空港ICから約6km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 夏目漱石第三旧居・大江の家 TEL:096-385-2266 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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