立田自然公園・四つ御廟

立田自然公園・四つ御廟

熊本県熊本市、標高152m、シイ、カシの自然林に包まれた立田山一帯に広がる立田山憩の森。その一角、立田山の山麓は熊本藩主細川家の菩提寺・泰勝寺(たいしょうじ)の跡で立田自然公園。細川家初代藤孝夫妻、2代目忠興とガラシャ夫人の墓(廟所)は、四つ御廟とされて手厚く祀られているほか、歴代藩主の墓があります。

細川幽斎夫妻、細川忠興・ガラシャ夫人の廟所

熊本藩主細川家の菩提寺・龍田山泰勝寺(りゅうでんさんたいしょうじ)は、明治初年の神仏分離、廃仏毀釈の荒波を受け、寺を廃絶して細川家立田別邸とし、さらに泰勝寺の本堂を神式の祠堂に改めています。
細川藤孝(ほそかわふじたか=細川幽斎)廟、細川藤孝室光寿院廟、細川忠興廟、細川忠興室ガラシャ廟の4つの廟があることが四つ御廟の名の由来です。

また細川家の菩提寺・泰勝寺の名は、細川藤孝(細川幽斎)の戒名・泰勝院殿前兵部徹宗玄旨幽斎大居士に由来しています。
細川忠利(ほそかわただとし)が熊本藩に加増移封された際に、祖父らを祀る菩提寺を創建し、細川家の繁栄を祈願したもの。
細川忠利の母・玉子は、有名な細川ガラシャ(細川ガラシャと通称されるのは明治以降です)で、明智光秀の娘ですが、細川ガラシャ自身はキリスト教徒で、死後、堺のキリシタン墓地に埋葬されています(後に遺骨を大坂の崇禅寺へ改葬)。

細川忠利以降、9代・細川治年までの藩主は花岡山山麓に建立された妙解寺に墓所が築かれましたが、その妙解寺も廃仏毀釈で廃寺となったため、墓を細川家立田別邸(現・立田自然公園)に移し、すべての藩主がここに眠ることから「熊本藩主細川家墓所」として国指定史跡に指定されています。

立田自然公園・四つ御廟
名称 立田自然公園・四つ御廟/たつたしぜんこうえん・よっつごびょう
所在地 熊本県熊本市中央区黒髪4-610
関連HP 熊本市公式ホームページ
電車・バスで JR熊本駅からタクシーで25分
ドライブで 九州自動車道熊本ICから約7km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 立田自然公園 TEL:096-344-6753
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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