阿波の土柱

扇状地が隆起し、砂礫層でできた山の斜面が浸食作用を受けて数十の土の柱を形成したという奇観が徳島県阿波市にある阿波の土柱(あわのどちゅう)で、国の天然記念物に指定。日本最大の断層である中央構造線も生成にからみ、内外の地質学者の注目を集めている場所となっています。

柱状や尖塔状の土の柱が天に向かって群立する

南北90m、東西50mの規模で3山6嶽があり、代表格は高さ13mに達する千帽子山の波濤ヶ嶽(はとうがたけ)。
天をつくようにそそり立つ自然の造形美が見る者を圧倒し、
「これ人間が作ったものとは違うんだろうな。わざわざつくるのは、ばからしいもんな」と画家の山下清も感嘆しています。

地元、阿波市ではアメリカのロッキー山脈、イタリアのチロルの土柱とここにしかない貴重なもので、「世界三大土柱」と喧伝(けんでん)しています。

中央構造線に沿った阿讃山脈が断層運動にともなった隆起と侵食を繰り返して、吉野川谷に扇状地をもたらしたのがなんと130万年前。
その砂礫による扇状地が崩壊と侵食を繰り返して生み出したバッドランド(悪地地形)。
土柱層の年代は、地層に挟まれる火山灰の年代測定から130〜45万年前(新生代第四紀)と判明しています。

実は海外には巨大な土中(hoodoo)が!
海外では、アメリカのブライスキャニオン、チリカワ国定公園、イタリア・南チロル地方のレノン(リッテン)の土柱とプラータ(プラッテン)の土柱と規模の大きな土柱(earth pillar、hoodoo)があり、有名な観光地になっています。

アメリカ、ユタ州のブライス・キャニオン国立公園

ブライス・キャニオン国立公園の規模の大きな土柱

 

阿波の土柱 DATA

名称 阿波の土柱/あわのどちゅう
所在地 徳島県阿波市阿波町桜ノ岡
関連HP 阿波市観光協会
電車・バスで JR阿波山川駅からタクシーで15分
ドライブで 徳島自動車道脇町ICから約6.5km
駐車場 20台(町営駐車場)/無料
問い合わせ 阿波市観光協会TEL:0883-35-4211
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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