不動岩

不動岩

熊本県山鹿市蒲生、蒲生山(388.4m)の山腹にある巨岩が、不動岩。巨大な前不動は、高さは80m、基部の周囲100mで山肌から突き出す奇岩で、平安時代、山伏たちが籠もり、不動明王を本尊として祀ったのが名の由来です。現在も不動岩の付け根部分に不動神社(神仏習合時代の不動尊)の拝殿があります。

平家全盛の時代から山岳信仰で崇められた巨岩

不動岩の麓まで九州自然遊歩道「山鹿日輪寺コース」で到達でき、駐車場(7台)のある展望所(不動岩展望台)も整備されています。
不動岩は、前不動(まえふどう)、中不動(なかふどう)、後不動(あとふどう)の3つの岩で構成され、中不動と後不動には、遊歩道を使って登ることができ、中不動、後不動の上は展望地になっています(岩塔の上なのでかなり危険です)。
中不動までは駐車場から徒歩20分(下山の際に滑りやすいので、足回りはしっかりと)。
展望のいい後不動を往復すると、所要1時間30分ほど必要です。

不動岩は、3億年~4億年以上も前の古生代(オルドビス紀)の変はんれい岩(海洋プレートの中層部を構成していたはんれい岩)のれきを主とする礫岩(れきがん=小さな小石が海底で圧力を受けて岩となったもの)で、まだ日本列島の形すらできていない時代のものです。
その後、気の遠くなるような年月を経て、雨風、地震や断層によってしだいに崩落し、残ったのが今ある不動岩。
礫岩に含まれる花崗岩も1億年前のものと判明しています。

明治40年、不動岩の麓に宮地獄神社を建立するため整地作業をしていたところ、平安時代後期の久安元年(1145年)という銘が入った経筒が発見され、この地に凡導寺(ばんどうじ)があったことを裏付けています(往時には16坊があり、繁栄)。
現存する金毘羅神社は、凡導寺の鎮守社です。
凡導寺には平清盛(たいらのきよもり)の嫡男・平重盛(たいらのしげもり)の生誕の際に建立されたという伝承がありますが、平重盛の生誕年・保延4年(1138年)と経筒の久安元年(1145年)が近いことからも、平家全盛時には、山岳信仰の地になっていたことがわかります。

平清盛の父・平忠盛(たいらのただもり)は、有明海に面した肥前神埼荘(現・佐賀県神埼市)の管理を鳥羽上皇より任され、有明海を通じて日宋貿易で富を築き、平家政権をもたらしました。
山鹿市と神埼市は60kmほどしか離れていないので、凡導寺も平家と深い関係にあったのかもしれません。

不動岩
名称 不動岩/ふどうがん(ふどういわ)
所在地 熊本県山鹿市蒲生
関連HP 山鹿市公式ホームページ
ドライブで 九州自動車道菊水ICから約17km
駐車場 7台/無料
問い合わせ 山鹿市商工観光課 TEL:0968-43-1579/FAX:0968-43-8795
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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