京都市の嵯峨野(さがの)にある日蓮宗の寺、常寂光寺(じょうじゃっこうじ)。二尊院の南に位置する古刹で、もとは日蓮宗本圀寺(ほんこくじ)の日禎(にってい)上人の隠居所だったものを、慶長9年(1604年)、寺に改めたもの。山号は小倉山で、小倉山の中腹にあり、嵯峨野を眼下にします。
新緑・紅葉の名所としても有名
小倉百人一首(藤原定家が京都・小倉山の山荘で選定)に詠まれる小倉山の中腹にあり、仏教の理想郷といわれる「常寂光土 (じょうじゃっこうど)」(仏の住んでいるとされる静かで汚れのない世界、寂光浄土とも)に遊ぶような雰囲気があることが名の由来。
もともと、歌人でもあった日禎に小倉山麓の土地を寄進したのは大堰川、高瀬川を私財を投じて開削した豪商・角倉了以(すみのくらりょうい)。
慶長元年(1596年)にこの地に隠棲し、その後、小早川秀秋(こばやかわひであき)が伽藍を寄進しています。
本堂は、小早川秀秋が伏見城の客殿を移築したもの。
高さ12mの檜皮葺きの多宝塔は、元和6年(1620年)8月建立で、国の重要文化財。
また、平安中期の貴族・藤原忠平(貞信公)が「小倉山峰のもみぢ葉心あらば 今ひとたびのみゆき待たなむ」と詠んだ小倉山の紅葉ですが、常寂光寺も秋の紅葉の美しさは京都屈指ともいわれています。
境内の庭園には200余本のカエデが植栽され、新緑、紅葉は実に見事です。
紅葉の見頃は例年11月中旬〜下旬の1週間ほど。
常寂光寺 | |
名称 | 常寂光寺/じょうじゃっこうじ |
所在地 | 京都府京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3 |
関連HP | 常寂光寺公式ホームページ |
電車・バスで | JR嵯峨嵐山駅・京福嵐山本線嵐山駅から徒歩20分。またはJR京都駅から市バスで24分、嵯峨小学校前下車、徒歩15分 |
ドライブで | 名神高速道路京都南ICから約14km |
駐車場 | 常寂光寺駐車場(5台/無料) |
問い合わせ | 常寂光寺 TEL:075-861-0435 |
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