金福寺

京都市左京区一乗寺にある臨済宗南禅寺派の寺が金福寺(こんぷくじ)。864(貞観6)年、慈覚大師円仁の遺志により、安恵僧都が創建下という名刹。天台宗の寺でしたが、その後廃れ、江戸中期に鉄舟和尚が再興しています。俳人、松尾芭蕉と交流のあった和尚が、境内に芭蕉庵を建立。

秋の紅葉は最高に美しい禅刹

鉄舟と親しかった松尾芭蕉が、京に旅した際に、この寺の草庵を訪れたことが芭蕉庵という名の由来に。
その後鉄舟が築いた草庵は荒廃しましたが、俳人で画家の与謝蕪村が再興。
背後の山には与謝蕪村の墓や句碑が点在しています。

皐月の築山と白砂の簡素な枯山水の庭園も見事です。

また、井伊直弼(いいなおすけ)の侍女で、スパイとして安政の大獄にもかかわったとされる村山たかが、京都三条大橋で生きざらしの刑となるも助けられ、妙寿尼と名乗り出家した寺にもなっています。
境内には村山たか(妙寿尼)が寄進した宝塔も現存。
村山たかは、舟橋聖一著で、NHK大河ドラマの第1作となった『花の生涯』のヒロイン。
村山たかは、淡島千景が演じています。

金福寺 3つのチェックポイント

『花の生涯』のヒロイン、村山たかが出家した寺
再興した鉄舟和尚を松尾芭蕉も訪ねている
俳人で画家の与謝蕪村ゆかりの寺

金福寺
名称 金福寺/こんぷくじ
Konpukuji Temple
所在地 京都府京都市左京区一乗寺才形町20
電車・バスで JR京都駅から市バスで49分、一乗寺下り松町下車、徒歩6分。または叡山電鉄叡山本線一乗寺駅から徒歩10分
ドライブで 名神高速道路京都南ICから約16km
駐車場 2台/無料
問い合わせ 金福寺 TEL:075-791-1666
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ