小野小町(おののこまち)ゆかりの京都市山科区小野御霊町に建つ随心院は、真言宗善通寺派の大本山で、本尊は如意輪観音坐像。寛仁2年(1018年)、仁海(にんがい)が建立した曼荼羅寺の塔頭が起源といわれ、中世には天皇の祈願所として栄えました。また一帯は『和名抄』の小野郷にあたり、古くから小野と呼ばれていた場所です。
竹林、苔庭も美しい小野小町ゆかりの寺
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もともとは、仁海建立で、一条天皇から寺地を下賜されされ、正暦2年(991年)に創建された牛皮山曼荼羅寺(ぎゅうひさんまんだらじ)の塔頭。
第5世住持の増俊の時代に塔頭として随心院が創建されています。
寛喜元年(1229年)、後堀河天皇の宣旨(せんじ)により皇室ゆかりの門跡寺院となっています。
仁明天皇の側に仕えた悲恋の美女・小野小町が、天皇崩御後に晩年を過ごした屋敷跡との伝承があり、小町が朝夕の化粧を施したという伝説の井戸、恋文を埋めたという文塚など、小町ゆかりの史跡が残され、国の史跡となっています。
3月最終日曜には昭和48年に創始した『はねず踊り』が行なわれています。
見頃を迎えた梅林に屋台を組み、その上で小野小町を偲ぶ土地の童唄と踊りが催されるもの。
11月中旬~12月上旬には『小町祭』も実施。
小町忌は、俳句では春の季語ですが、随心院は晩秋に小町忌が執り行なわれています。
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随心院 3つのチェックポイント
小野小町の屋敷跡と伝わる古寺
小町が朝夕の化粧を施したという伝説の井戸が残る
竹林、苔庭も美しく、春の梅は見事!
随心院 | |
名称 | 随心院/ずいしんいん Ziishinin Temple |
所在地 | 京都府京都市山科区小野御霊町35 |
関連HP | 随心院公式ホームページ |
電車・バスで | 地下鉄東西線小野駅から徒歩6分 |
ドライブで | 名神高速道路京都東ICから約4km |
駐車場 | 随心院駐車場(30台/無料) |
問い合わせ | 随心院 TEL:075-571-0025/FAX:075-572-3690 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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