八坂庚申堂

八坂庚申堂

京都市の東山、法観寺(八坂の塔)をやや下ったところにある天台宗の寺院が八坂庚申堂。正式名は、大黒山延命院金剛寺ですが、「八坂の庚申さん」の愛称で親しまれています。中国の道教由来である庚申信仰の霊場で江戸時代には四天王寺庚申堂(大坂)、入谷庚申堂(江戸)とともに「日本三庚申」に数えられました。

本尊は渡来人・秦氏の念持仏の青面金剛

八坂庚申堂
八坂庚申堂

本尊は、飛鳥時代に渡来系氏族の秦氏(はたうじ)の念持仏であった青面金剛(しょうめんこんごう)で、これを民衆に公開したのが寺としての起源。
庚申前夜に出る三尺の虫をも喰うとされる青面金剛が庚申信仰と結びつき、本来は仏ながらも庚申堂に祀られるようになったもの。
「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿も安置されているほか、「くくり猿」の願掛けも有名です。

難病奇病を封じ込める「コンニャク封じ」の寺としても有名で、縁日にはコンニャク焚きも執り行なわれています。
御利益は腰痛、神経痛など。
秘法といわれる祈祷は「コンニャク封じ秘法」、下の世話にならない「タレコ封じ祈祷」、家出人・行方不明・失せ物を引き寄せる「鉤召祈祷」など。

日本三庚申のうち、四天王寺庚申堂(大阪市)は現存していますが、入谷庚申堂は、明治初年の廃仏毀釈の荒波で堂宇を失い、小野照崎神社の庚申塚としてのみ存続しています。
ちなみに、八坂庚申堂と、猿田彦神社(右京区)、粟田口庚申堂尊勝院(東山区)が京都三庚申。

八坂庚申堂

八坂庚申堂 DATA

名称 八坂庚申堂/やさかこうしんどう
所在地 京都府京都市東山区下河原通八坂鳥居前下ル4丁目金園町390
電車・バスで JR京都駅から市バスで清水道下車、塔の下商店街経由で徒歩5分。または、京阪本線五条駅から徒歩15分
ドライブで 名神高速道路京都東ICから
駐車場 市営清水坂観光駐車場(59台/有料)など周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ TEL:075-541-2565
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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