京都府京都市中京区、西の寺町通りから東の高倉通までの390mの通りに約130軒の商店(京都錦市場商店街振興組合加盟)がひしめく錦市場は、京野菜、琵琶湖の川魚、鱧(はも)、湯葉、生麩などの食材から「おばんざい」などの惣菜、ちりめんじゃこなどの乾物、調理器具まで揃う京都の台所です。
カラフルなアーケードで雨の日も安心な「京都の台所」
錦市場のルーツは明らかではありませんが、鎌倉時代まで遡るという文献もあるといい、京都錦市場商店街振興組合は平安時代初期、延暦年間(782年~805年)の開場としていますがこれは錦小路の設立とともに「魚の立売り」が立ったと推測してのこと。
規模の大きな市場として成り立つようになったのは、鎌倉時代頃で、魚問屋として公に認められたのは江戸時代初期、元和元年(1615年)になってからです。
明和7年(1770年)には青物立売市場が認可され、安永3年(1774年)には錦市場として公認市場となっています。
魚市場が成り立った背景には、「錦の水」と呼ばれる良質な地下水に恵まれていたことがあります。
通年15度〜18度で、保冷などに活用できる貴重な水だったのです。
その昔は甲冑を売る店があったことから具足小路(ぐそくこうじ)などと呼ばれていましたが(『宇治拾遺物語』)、天喜2年(1054年)、後冷泉天皇(在位1045年~1068年)が錦小路と改めた(『掌中歴』)と伝えられています。
品揃えの豊富さもさることながら、市場ならではの活気も魅力。
近年ではインバウンドの外国人観光客が多いのも特徴で、みやげ探しに、弁当やおやつ探しに、一度は足を踏み入れてみたい市場です。
食べながら歩くのは迷惑行為となるので、必ず購入した店のイートインコーナーの利用を。
「絶対に、食べながら市場の中を歩かないでください」と京都錦市場商店街振興組合は呼びかけています。
錦市場 | |
名称 | 錦市場/にしきいちば |
所在地 | 京都府京都市中京区東魚屋町 |
関連HP | 京都錦市場商店街振興組合公式ホームページ |
電車・バスで | 阪急京都線河原町駅・烏丸駅から徒歩7分 |
ドライブで | 名神高速道路京都南ICから約8km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 錦市場商店街振興組合 TEL:075-211-3882/FAX:075-211-1969 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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