曼殊院

曼殊院

京都市左京区一乗寺にある天台宗の寺、曼殊院(まんしゅいん)。竹ノ内門跡とも呼ばれる雅やかな門跡寺院(皇族・公家が住職を務める寺)で、妙法院、三千院、青蓮院、毘沙門堂と並ぶ京都五ケ室門跡(天台宗五門跡)のひとつ。伝教大師(最澄)が延暦年間(786〜806年)に創建したと伝えられる古刹です。

小堀遠州好みといわれる枯山水庭園も見事!

曼殊院
曼殊院

かつては比叡山の山中にありましたが、12世紀頃に北山(現在の京都市右京区・鹿苑寺付近)に移り、足利義満の北山殿(後の鹿苑寺)造営のため、さらに康暦年間(1379年〜1381年)に洛中(現在の京都市上京区・相国寺付近)への移転を経て、明暦2年(1656年)、修学院離宮に近い現在地に移っています。
明治初期までは北野天満宮の別当(管理職)も兼務していました。

明暦2年(1656年)の築の大書院(本堂)、小書院、小書院の北側に隣接して建つ八窓軒茶室、庫裏は国の重要文化財。
とくに大書院は桂離宮に似た様式の書院建築で、風雅な雰囲気。

曼殊院型灯篭や梟手水鉢の配された枯山水庭園は小堀遠州好み(ただし明暦の移転は遠州の没後)で国の名勝に指定。
庭の中心には滝石が配され、そこから白砂の水が流れ出ています。

ヤマツツジは4月中旬〜下旬、キリシマツツジは5月初旬に花をつけ見事。
毎月28日には不動尊護摩供養が行なわれています。

紅葉が見事な曼殊院ですが、一乗寺川にかかる橋を渡ると参道はアカシア並木、そしてカエデ並木。
車でアプローチするよりも詩仙堂あたりから圓光寺を経て田園風景を満喫しながら歩くプランもおすすめです。
JR東海「そうだ 京都、行こう。」(平成18年)のポスター、CMにも曼殊院の紅葉が使われています。

曼殊院 3つのチェックポイント

天台宗の雅やかな門跡寺院
大書院は桂離宮に似た書院建築
小堀遠州好みの枯山水庭園は必見!

曼殊院
曼殊院
名称 曼殊院/まんしゅいん
所在地 京都府京都市左京区永観堂町48
関連HP 曼殊院門跡公式ホームページ
電車・バスで JR京都駅から市バス5系統で50分、一乗寺清水町下車、徒歩16分で北通用門。または叡山電鉄叡山本線修学院駅から徒歩20分で北通用門
ドライブで 名神高速道路京都東ICから約10km
駐車場 曼殊院駐車場(50台/無料)
問い合わせ 曼殊院 TEL:075-781-5010
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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