京都府京都市伏見区、淀競馬場の愛称で知られる京都唯一の競馬場が、京都競馬場(JRA京都競馬場)。令和5年4月22日にリニューアルオープンの京都競馬場では、春の『天皇賞』をはじめ、秋の『菊花賞』、『マイルチャンピオンシップ』、『エリザベス女王杯』などの重賞(G1)レースも開かれています。
家族連れやカップルも集う緑豊かな競馬場
芝コースの一周は外回り1894.3m、内回り1782.8m、直線403.7m。
ダートコースは一周が1607.6m、東京競馬場(1899.0m)に次ぐ距離を誇っています。
京都競馬場の名物ともいえるのが3コーナーの坂で、外回りコースの場合、コースの高低差は4.3m(内回りコースは3.1m)にも及び、中山競馬場(高低差5.3m)次いで、JRA全10場の2位となっています。
緑豊かな敷地内にはポニーに乗れるホースリンク、「三冠馬」の栄光を称えた14頭の馬像が並ぶ「三冠馬メモリアルロード」、ターフィーショップ、大型遊具、ふわふわドーム、キッズルームなど、大人から子供まで楽しめる施設が盛りだくさん。
開催日には馬車試乗会、ポニー試乗会などファミリー向けのイベントも用意。
休日にはファミリーやカップルが多く訪れる市民の憩いの場となっています。
指定席にはカップル向けのペアテーブル(ステーションサイド6階)、最大4名まで座ることのできるファミリー向けのLソファ(ステーションサイド6階)、グループテーブル(ステーションサイド5階)などもあり、TOPに分けて使うことができます。
レストランはファーストフード系が充実。
競馬場内の巨大な池は巨椋池の残存!?
京都競馬場内にある池は、広さは6haと、阪神甲子園球場の1.6倍にも及ぶ巨大なもの。
かつて宇治川の下流にあったという湖・巨椋池(おぐらいけ)の名残りとされ(第二京阪道路巨椋池IC一帯が巨椋池の跡地)、昭和8年〜昭和16年に干拓されて農地、住宅地となっています。
池に生息する生物(琵琶湖でしかみられないメンカラスガイが生息)から、宇治川や巨椋池との関係性が判明しています。
大正14年、京都府船井郡須知町(現・京丹波町)にあった須知競馬場(前身は明治40年開設、島原競馬場)が現在の場所に移った際、一帯は湿地帯で排水などの工事が非常に難航したと伝えられ(「土地は宇治川と淀川の中州の広大な湿地帯で、工事は難航をきわめた」/『京都競馬場70年史』)、馬場の維持管理にもマイナスとなる池は、埋め立てることが不可能で、残存したのだと推測できます。
京都競馬場 | |
名称 | 京都競馬場/きょうとけいばじょう |
所在地 | 京都府京都市伏見区葭島渡場島町32 |
関連HP | JRA公式ホームページ |
電車・バスで | 京阪電鉄淀駅から徒歩2分 |
駐車場 | あり/有料 |
問い合わせ | 京都競馬場 TEL:075-631-3131 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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