円山公園・祇園枝垂桜

円山公園・祇園枝垂桜

京都市東山区円山町の円山公園(明治19年12月25日開園)にあるの枝垂桜が、祇園枝垂桜。一重白彼岸枝垂桜(エドヒガン)で、初代の桜は樹齢220年で昭和22年に枯死し、現在のものは2代目。昭和3年に初代から種子を採って育成された桜を昭和24年に植栽したもので、2代目も堂々とした枝振りになっています。

祇園感神院の社家、宝寿院の桜だったもの

初代の祇園枝垂桜は、根回り4m、樹高12mで天然記念物に指定されていました。
現在の2代目は、15代・佐野藤右衛門(さのとうえもん=造園業「植藤」の当主)が、初代の枝垂桜の種から育て、息子の誕生記念に植栽したもののうちの一本で、樹高も12. 0mまでに成長しています。
枯れ枝が目立ち、カラスの食害なども受けていることから、万一に備え、すでに3代目の祇園枝垂桜の用意もあるのだとか。

円山公園は江戸時代まで祇園感神院(現在の八坂神社の前身、神仏習合時代、祇園精舎の守護神・牛頭天王を祀った寺)や、安養寺、長楽寺、雙林寺といった寺院の境内地だった場所。
明治の神仏分離、廃仏毀釈の荒波で、明治4年、上知令によって土地が政府に没収され、公園となったもの。
初代の祇園枝垂桜も祇園感神院の社家、宝寿院境内にあった桜なので、この場所に宝寿院があったことがわかります(宝寿院は神仏分離、廃仏毀釈で廃絶、社僧は全員還俗)。

円山公園の桜で種類が多いのはやはり、ソメイヨシノで500本。ほかにヤマザクラ150本、八重桜・八重枝垂桜200本が京都の春を彩ります。
夜のライトアップは「祇園の夜桜」と呼ばれ多くの観光客が訪れます。
桜の見頃は例年4月上旬で、日中は人出が多いので、夜桜見物もおすすめです。

円山公園・祇園枝垂桜
名称 円山公園・祇園枝垂桜/まるやまこうえん・ぎおんしだれざくら
所在地 京都府京都市東山区円山町
関連HP 円山公園公式ホームページ
電車・バスで JR京都駅から市バスで祇園下車、徒歩5分。または京阪本線四条駅から徒歩10分、阪急京都線河原町駅から徒歩15分
ドライブで 名神高速道路京都東ICから約6.5km
駐車場 円山公園駐車場(134台/有料)
問い合わせ 京都市都市整備公社 TEL:075-541-6371
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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円山公園

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