錦の水

錦の水

天正15年(1587年)、豊臣秀吉の都市計画で現社地に遷座した錦天満宮(京都市中京区)。錦の水は、錦天満宮境内に地下35mから湧き出す霊水。京の名水の一つに数えられ、周辺の飲食店関係者を中心に水を汲みに来る人が絶えません。水温は、年中一定で17.8度に保たれています。

この軟水が京の食文化を生んだ!

錦天満宮の手水(ちょうず)としても使われていますが、もちろん飲用も可能。
昭和35年、阪急電車の延伸工事で枯れてしまったことがあり、その際に錦市場の組合が井戸を掘って霊水を復活させたとのこと。
保健所の検査でもまったく安心の水は、ミネラル分が少なく「やわらかい」ため、お茶、コーヒーだけでなく料理にも最適。
京の料亭は、この軟水で昆布出汁(こんぶだし)を取ることで、繊細な味わいの出汁となるのだとか。
また豆腐の仕込みに使うと、大豆の旨味が引き出されるとも。
錦市場が生まれたのも、この伏流水があったからこそ。
京都盆地の地下には、推定211億トンという巨大な水瓶(京都水盆)があるのです。

ちなみに京都の水道水も「硬度40程度の軟水であり、非常にまろやかでおいしい水」(京都市上下水道局)とのこと。

錦の水
名称 錦の水/にしきのみず
所在地 京都府京都市中京区新京極通四条上ル中之町537 錦天満宮
関連HP 錦天満宮公式ホームページ
電車・バスで 阪急京都線河原町駅から徒歩10分
ドライブで 名神高速道路京都南ICから約8km
駐車場 京都市鴨東駐車場(131台/有料)などを利用
問い合わせ 錦天満宮 TEL:075-231-5732
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
錦天満宮

錦天満宮

錦市場の東端で、新京極通との交差点にあたるのが、錦天満宮。社伝では、長保5年(1003年)に菅原道真の邸宅「菅原院」の旧殿を源融(みなもとのとおる)の邸宅「六条河原院」跡地に移し、歓喜寺としましたが、その際に道真の霊を祀って鎮守社としたのが

 

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