「京のゑべっさん」として京都の人々から親しまれている古社が京都市東山区に鎮座する京都ゑびす神社(登録名称は恵美須神社)。鎌倉時代初期の建仁2年(1202年)、建仁寺創建の際に鎮守杜として建立されたもので、今宮戎神社(大阪市浪速区)、西宮神社(兵庫県西宮市)と並んで「日本三大えびす」にも数えられています。
えびす様の肩をたたいて願いを告げる
建仁2年(1202年)、臨済宗の開祖・栄西(えいさい/ようさい)が鎌倉幕府2代将軍・源頼家の外護により建仁寺(けんにんじ)を創建する際、その鎮守社として建立したのが始まり。
宋からの帰国の際に、暴風雨から栄西を救ったという夷神を主祭神にしています。
「旅ゑびす」ともいわれるのはこの由来からで、交通安全の神としても信仰を集めています。
現在の社地には応仁の乱後に遷っています。
恵比須信仰で笹が使われるのは、建仁寺の鎮守だったゑびす神社の「御札」の形態が広まったものなのだとか。
毎年1月8日~1月12日には『十日ゑびす大祭』(初ゑびす)が、10月19日~10月20日にも『二十日ゑびす大祭』(ゑびす講)が執り行なわれています。
福笹の授与は、1月11日〜1月12日。
日本最古という七福神信仰発祥の都七福神まいりの「ゑびす神」。
「ゑびす神」だけが七福神で唯一日本生まれの神様となっていますが、それもこの京都ゑびす神社があってこそ。
拝殿横に「優しくトントンと叩いてください」という表示があるのは、ゑびす神の肩を優しくたたいてお参りするしきたりから。
二の鳥居にはえびす様の福箕(ふくみ)が飾られており、投げ入れたお賽銭が入ると願い事が叶うといわれます。
取材協力/京都ゑびす神社
名称 | 京都ゑびす神社/きょうとえびすじんじゃ |
所在地 | 京都市東山区大和大路通四条下ル小松町125 |
関連HP | 京都ゑびす神社公式ホームページ |
電車・バスで | 京阪電車祇園四条駅から徒歩6分。阪急電車河原町駅から徒歩8分 |
問い合わせ | TEL:075-525-0005/FAX:075−525-0015 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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