海住山寺・五重塔

海住山寺・五重塔

京都府木津川市加茂町、聖武天皇の開いた恭仁京(くにきょう)があった瓶原(みかのはら)を見下ろす三上山(海住山)中腹に建つ海住山寺(かいじゅうせんじ)。建保2年(1214年)、貞慶建立の五重塔は国宝です。塔高は17.7mで、初層の屋根の下に裳階(もこし)と呼ばれる庇(ひさし)が付いています。

初層に裳階が配されるという珍しいスタイル

完成したのは貞慶の一周忌の建保2年(1214年)。
裳階は、昭和38年の解体修理の際、復元されたもので、現存する中世の五重塔では海住山寺塔のみという貴重なもの。
総高17.7mは、国宝五重塔としては、室生寺(むろうじ/塔高16.1m )に次いで小さなもの。

初層内陣は、厨子(ずし)風の造りで、8枚の扉に一体ずつ、梵天・帝釈天などの天部や比丘像が彩色で描かれています。

名称 海住山寺・五重塔/かいじゅうせんじ・ごじゅうのとう
所在地 京都府木津川市加茂町例幣海住山20
関連HP 海住山寺公式ホームページ
電車・バスで JR加茂駅から奈良交通バス和束町小杉行きで5分、岡崎下車、徒歩40分
ドライブで 京奈和自動車道山田川ICから約10km
駐車場 30台/無料
問い合わせ TEL:0774-76-2256
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
海住山寺

海住山寺

京都府木津川市加茂町、三上山(海住山)の中腹に立つ古刹が海住山寺(かいじゅうせんじ)。天平7年(735年)、聖武天皇(しょうむてんのう)の勅願で、東大寺初代別当の良辨(ろうべん)僧正が一堂を建て、十一面観世音菩薩を安置したのが始まり。五重塔

国宝・五重塔 全9塔完全ガイド

下層から地(基礎)、水(塔身)、火(笠)、風(請花)、虚空(宝珠)を意味する5層の屋根からなる五重塔。まさに仏教的な宇宙観を表すタワー(塔)で、そそり立つ姿は宇宙との交信タワーとも思われます。世界最古の木造五重塔の法隆寺・五重塔を筆頭に、

 

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