豊国神社・唐門

豊国神社・唐門

京都府京都市東山区にある豊臣秀吉を祭神とする神社が豊国神社。入母屋造、檜皮葺きの唐門は、もともとは伏見城にあったものを廃城の際、二条城に、さらに以心崇伝が寛永4年(1627年)、二条城の唐門を譲り受けて金地院に。明治維新後の再建の際に金地院から移築されたもので、国宝。

もともとは伏見城の遺構という伝承も

豊国神社・唐門

南禅寺の塔頭(たっちゅう)、金地院に寺住した以心崇伝は、徳川家康のもとで武家諸法度を起草するなど江戸幕府の政策などを立案、「黒衣の宰相」と呼ばれていました。
徳川家光の家光も以心崇伝の命名。
寛永3年(1626年)、後水尾天皇の行幸を終えた二条城では、行幸に使われた多くの建物が解体撤去されていますが、そのうち、唐門(城門)を金地院に移築。
明治維新後、金地院は幕府の後ろ盾を失い、明治天皇の命で明治13年に豊国神社が再興された際、唐門は豊国神社に移築されたのです。

西本願寺の唐門、大徳寺の唐門とともに「国宝の桃山三唐門」に数えられています。

ちなみに唐門を失った金地院では、明治19年、大徳寺から門を購入して移築していますが、天正10年(1582年)、明智光秀が母の菩提のため寄進した門で、明智門と呼ばれています。

豊国神社・唐門
豊国神社・唐門
名称 豊国神社・唐門/とよくにじんじゃ・からもん
所在地 京都府京都市東山区茶屋町530
関連HP 京都市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR京都駅から市バスで7分、博物館三十三間堂前下車、徒歩5分。または、京阪本線七条駅から徒歩5分、京阪本線五条駅から徒歩8分
ドライブで 名神高速道路京都南ICから約7km
駐車場 15台/無料
問い合わせ 豊国神社 TEL:075-561-3802/FAX:075-531-1643
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

豊国神社

京都の東山にある豊国神社(とよくにじんじゃ)。「ほうこく」とも「とよくに」とも呼ばれ、祭神は豊臣秀吉。京は秀吉が大名として統治した場所。秀吉は死後、遺言により東山阿弥陀ヶ峰に葬られ、方広寺の鎮守社である豊國社に祀られましたが、往時の建物は大

西本願寺・唐門

西本願寺・唐門

京都府京都市下京区、浄土真宗本願寺派の本山、本願寺(西本願寺)。天正19年(1591年)、豊臣秀吉の寄進で、大坂から移転したのが、現寺地での始まり。境内の南側、北小路通に南面して建つ唐門は、書院の正門で、聚楽第、伏見城の遺構、あるいは豊国社

 

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