京都府京都市中京区、世界遺産「古都京都の文化財」の構成資産のひとつ、二条城。その二条城の正門が、東大手門で、現存する東大手門は江戸時代初期の寛文2年(1662年)頃の築と推測され、国の重要文化財に指定されています。現在の二条城もここから入城するので、記念撮影にも最適。
二条城正門の楼門は江戸時代初期の築で、国の重要文化財


築城当時は現在のように城門の上に櫓を載せた2階建ての櫓門(やぐらもん)でしたが、寛永3年(1626年)、後水尾天皇の二条城行幸時には天皇を2階から見下ろさないようにとの配慮から、一重の門に建て替えられています。
寛文2年(1662年)、櫓門に戻された際の建築物が現存していることに。
現在の東大手門は、本瓦葺き、入母屋造り(いりもやづくり)で、棟には鯱が飾られています。
正面の出格子窓には、敵を真上から攻撃するための「石落とし」が備えられ、実戦的な配備がされています。
東大手門は、外堀を挟んで城の東側、堀川通(平安京の堀川小路)に面していますが、二条城にはもうひとつ、竹屋町通(平安京の大炊御門大路/おおいのみかどおおじ)に面した北側の北大手門があり、ともに国の重要文化財に指定されています。
北大手門の先には京の治安維持を担った京都所司代(きょうとしょしだい)の上屋敷があり(現・京都市上京区藁屋町)、二条城と京都所司代への往来には北大手門が利用されていました。
幕末に二条城と京都所司代との連絡に使われた釣鐘が二条城に現存しています。


二条城・東大手門 | |
名称 | 二条城・東大手門/にじょうじょう・ひがしおおてもん |
所在地 | 京都府京都市中京区二条通堀川西入ル二条城町541 |
関連HP | 元離宮二条城公式ホームページ |
電車・バスで | 地下鉄東西線二条城前駅下車、徒歩2分で東大手門。JR京都駅から市バスで17分、二条城前下車、徒歩1分で東大手門 |
ドライブで | 名神高速道路京都南ICから約7.7km |
駐車場 | 第1駐車場(120台/有料)、第3駐車場(20台/有料) |
問い合わせ | 二条城 TEL:075-841-0096/FAX:075-802-6181 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag