【お名前ランキング】大阪府のTOPは田中さん TOP5を紹介

三重、滋賀、京都以西を西日本とした場合に、西日本では全国4位の田中さんが1位、2位は山本さん(全国9位)、3位が中村さん(全国7位)という独自性がありますが、大阪府のTOP3も同様の順位となっています。東日本には少ない松本さんも5位に、逆に高橋さんが少ない傾向に。

1位 田中さん|1.37%

全国4位ながら西日本ではTOP独走の田中さんが大阪府でも首位。
全国的な占有率は1.06%ですが大阪府は1.37%と全国でも7位の田中さん占有率を誇っています。
鳥取、滋賀、福岡などが田中さんの多い県なので、歴史的な交流を物語っているのでしょう。

もともと田中さんは田んぼに囲まれたことを示す地形姓。
山岳地帯では生まれない姓という特徴があり、濃尾平野(愛知県)を流れる木曽川よりも西に多いというものそうした理由があります。

田中さんのルーツを探せ!

日本の名字ランキング4位の田中さんは全国に133万人ほど暮らしていますが、とくに西日本に多いのが特長。近畿地方、九州・沖縄地方では1位、中国・四国地方でも2位を占め、その分布を見ると、山陰にも多く、東海地方から関東地方に多い鈴木さんとはまさ

2位 山本さん|1.22%

山本さんは全国ランキングでは9位で0.82%ですが、大阪府は2位で1.22%の占有率。
瀬戸内や高知県、北陸に多い地名なので、北前船の物流、瀬戸内海の交流、そして近世以降の流入が多かったと推測できます。

山本さんの発祥は、この遠江守義貞が近江国浅井郡山本(現在の滋賀県東浅井郡湖北町山本)を本拠にしたとき、初めて山本姓を名乗ったことに始まるとされ、大阪府に多いのも頷けます。

山本さんのルーツを探せ!

山本さんは、山の多い日本の地形から生まれた典型的な地形姓で、全国的に多い姓ですが、日本で一番多い苗字は佐藤さんで、2番目が鈴木さんというと、関西の人は、ホンマかいなと思う人も多いはず。関西で一二を争うのは山本さんと田中さん。なぜ関西に多いの

3位 中村さん|0.80%

全国7位、占有率0.85%が3位で、大阪府の占有率は0.80%。
全国平均よりも占有率が低いのに上位にあるのは、それだけ大阪が歴史的な交流が多く、数多くの姓の人が暮らしているからで、その意味では日本の縮図的な面も。

中村という地名は日本一多い地名ともいわれ、地形発祥の中村さんのルーツは全国に散らばっていますが(全国に中村という居住地名は700ヶ所近く)、河内国若江郡(大阪府東大阪市菱江)の中村神社があり、古名族である中臣氏族の中村連(なかむらむらじ/連=ヤマト王権で使われていた姓・かばねの一つで、職業名を負うことが多い)ゆかりの社となっています。

中村さんのルーツを探せ!

全国7位の推定人口107万人(0.85%)を擁するのが、中村さん。データによっては8位とランク付けする調査もありますが、いずれにしろTOP10入の大姓で、しかも地形由来(地形姓)で、かつ地名由来の名前。実は名古屋市中村区のように、中村という

4位 吉田さん|0.69%

全国11位で占有率は0.68%の吉田さん、大阪府では全国平均をわずかに上回る0.69%ながら堂々の4位に。
西日本でもとくに近畿に多いのは、良質な田んぼが多かったことの証しでしょうか。

吉田さんは、古代にも吉田連(むらじ=ヤマト王権で使われていた姓)や吉田宿禰(すくね=天武天皇が制定した姓)がいたことが知られ、京都・吉田神社の社家である吉田さんは有名です。

吉田さんのルーツを探せ!

 文字通り実りの良い田んぼを意味する、地形姓(地名姓)の吉田さん。吉田さんは案外多く、全国におよそ84万人、人口の0.68%を占め、日本人の名前の11位を占めています。豊作を祈願する縁起のいい名ということもあり、全国に広まったのか

5位 松本さん|0.68%

松本さんも全国平均では15位で、占有率0.50%。
大阪府では堂々の5位で0.68%となっています。

松本さんのルーツを探せ!

めでたい木の代表格の松。その「もと」というめでたい名前の松本さんは、全国に約62万人。大姓15位でシェアは0.50%ほど。つまり「のぞみ」号で「松本さんはいませんか?」と声を掛けると6人〜7人が手を挙げる計算に。松本さんのルーツは、信州・松

取材・編集協力/札場靖人(家紋と姓名研究家)
人口に関するデータは明治安田生命全国同姓調査による(2018年7月)推計値です

【お名前ランキング】大阪府のTOPは田中さん TOP5を紹介
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

ABOUTこの記事をかいた人。

アバター画像

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ