県都の駅で自動改札機がないのは全国に1駅のみ! 電車が走っていないあの県です

鳥取県の県都・鳥取市の玄関駅である鳥取駅で、2025年3月15日(土)、手作業の有人改札から、交通系ICカード「ICOCA」(イコカ)対応の自動改札機に切り替わりました。これによって、全国に残された自動改札機がない県庁所在地の駅は、電車の走らない県といわれる徳島県の徳島駅だけに。

電車が走っていない徳島県の新たな鉄道トリビアの誕生

2025年3月現在、有人改札が健在の徳島駅

かつては全国各地で当たり前のように見ることができた有人改札ですが、JRグループは北海道がKitaca、東日本Suica、東海TOICA、関西ICOCA、九州がSUGOCAとICカード化が進み、青森、盛岡、秋田エリアでもSuica定期券を使うことができます。

こうしたICカード化が進んだこともあって、全国の主要駅の改札は自動改札化が進み、今では駅員が立っている有人改札を目にすることはまずありません。
JR四国は独自のICカードをもたず、ICOCAに相乗りしていますが、目下、多度津駅〜高松駅のみ対応エリアとなっています。
つまり四国の県都のJR駅でICカードに対応しているのは高松駅のみということに。

それでも高知県の県都・高知は路面電車やバスはICカード「ですか」に対応、高知駅は自動改札になっています(ICOCAには非対応)。
愛媛県の県都・松山でも伊予鉄は全国交通系ICカードが利用可能で(四国で初めて自動改札を導入したのは伊予鉄・松山市駅)、JRの松山駅も2024年9月29日の新駅ビル誕生を機に自動改札機が導入され、SuicaやICOCAなど交通系ICカードは利用できませんが、JR四国が導入しているチケットアプリのQRコードには対応しています。

そんななかで、孤軍奮闘、唯一、自動改札がないのが徳島駅。
2025年3月15日、山陰本線の鳥取駅~倉吉駅間で、交通系ICカード「ICOCA」のサービス提供を開始したので、県都として有人改札が残されていた鳥取駅が自動改札化を達成。
本州にある県都の駅で自動改札機未導入の駅がなくなりました。

こうして「旅行や出張で都市部の鉄道駅を利用した際、自動改札機を前にして若干の不安を感じる徳島県民」という現象が生まれているのだとか。

電車が走っていない徳島県の新たな鉄道トリビアの誕生となったのです。

県都の駅で自動改札機がないのは全国に1駅のみ! 電車が走っていないあの県です
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