国土地理院の2万5000分の1地形図で滝を表す地図記号は、横棒に点ふたつということは、多くの人が知っていますが、実は「東洋のナイアガラ」と称される吹割の滝(群馬県沼田市)、原尻の滝(大分県豊後大野市)など、幅のある滝はこの滝マークとは異なる表示に!
幅が20m未満のものは滝(小)、20m以上が滝(大)
国土地理院によれば、「高さが5m以上で、いつも水が流れている有名な滝や好目標となる滝を地図に表示」 というのが基準で、滝の幅が20m未満のものは滝(小)、幅が20m以上のものは滝(大)で表示しているのだとか(20m=2万5000分の1地形図の図上で0.8mm)。
滝(小)というのがこれまで周知されている滝マーク、滝(大)が意外に知る人が少ない地図記号となっていますが、ともに上流が実線、下流側を点で表示しています(国地達第15号・表示基準「落口を実線で、その正射影の形状を点列で表示」)。
地図は2D(平面図)なので、落差が100mあったとしても、わずかに5mでも記号としては滝(小)になってしまいます。
逆に、幅が20m以上なら滝(大)と表示されるので、「東洋のナイアガラ」と称されるその価値は、地形図にも見出されることになります。
【地図を旅する】vol.15 東洋のナイアガラは地図の表記も異なっていた! | |
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