天の岩戸(恵利原の水穴)

天の岩戸(恵利原の水穴)

三重県志摩市磯部町恵利原を流れる神路川の水源地にあたる鍾乳洞が天の岩戸。天照大御神(あまてらすおおみかみ)が素戔嗚尊(すさのおのみこと)の悪事を諌める岩戸の中に隠れたという有名な日本神話の場所とされ、洞穴の中からは湧き出る水は環境省の名水百選にも選ばれ、恵利原の水穴と称されています。

天の岩戸伝説が残される鍾乳洞

入口の駐車場から深閑とした森の小径を5分ほど歩くと天の岩戸(恵利原の水穴)。
天の岩戸(恵利原の水穴)から湧き出す清冽な清水は修行の地となる禊滝(みそぎたき)として落ち、川となって付近の生活水となる神路ダム(アースダム)へと流れ込み、志摩市の水源となっています。

湧出する水は、日量3万1000tにも及びますが、生水を飲むことはできません。
周辺は、石灰岩の岩山で、鍾乳洞(恵利原の水穴)から湧き出す水はpH7.8。

駐車場近くに家建の茶屋跡(やたてのちゃやあと)があり、春には見事なオオシマザクラが咲きます。
伊勢参宮のガイドブックとして重宝された寛政9年(1797年)の『伊勢参宮名所図会』(いせさんぐうめいしょずえ)にも家建の茶屋と桜が描かれています。

三重県下で環境省の名水百選に選定されるのは、天の岩戸(恵利原の水穴)と智積養水(菰野町・四日市市)の2ヶ所です。

天の岩戸(恵利原の水穴)
『伊勢参宮名所図会』に描かれる岩戸神話
天の岩戸(恵利原の水穴)
『伊勢参宮名所図会』の家建の茶屋

画像協力/伊勢志摩観光コンベンション機構

天の岩戸(恵利原の水穴)
名称 天の岩戸(恵利原の水穴)/あまのいわと(えりはらのみずあな)
所在地 三重県志摩市磯部町恵利原
関連HP 志摩市観光協会公式ホームページ
電車・バスで 近鉄志摩磯部駅からタクシーで10分
ドライブで 伊勢自動車道伊勢ICから約14km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 志摩市観光協会 TEL:0599-46-0570
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
智積養水

智積養水

三重県三重郡菰野町から四日市市智積町(ちしゃくちょう)にかけて流れる、灌漑、生活用水の用水路が智積養水(ちしゃくようすい)。江戸時代初期にはすでに開削されていたという歴史ある用水で、環境省の名水百選(昭和の名水百選)にも選定されています。智

 

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