巨釜・半造

巨釜・半造

宮城県気仙沼市唐桑町、唐桑半島の東側にあり、海食による大理石の奇岩が連続する南三陸を代表する景勝地が巨釜・半造(おおがま/おがま・はんぞう)。太平洋の荒波が渦巻き、巨大な釜の中で湯が煮えたぎる様に見えることに由来するのが巨釜で、岬の突端の折石は、そのシンボル的存在。対岸の半造は、トンネル岩など海蝕洞の多い海岸。

唐桑半島東側にある奇岩林立の小さな岬

岬の突端の折石は、16mの大理石の石柱で、明治29年の三陸大津波で、先端の2mが折れたことから折石と呼ばれています。
折石は東日本大震災の大津波にも耐え、震災前と変わらぬ姿を見せていることから復興のシンボルにもなっているのです。
巨釜駐車場から海に向かって遊歩道を行くと、折石が姿を現します。
巨釜の見所は、折石のほか、水取場(みずとりば)、八幡岩(はちまんいわ)、貞定岩(さだとういわ)など。

半造一帯は、鮑など水産資源が豊富で、漁師が繁昌したことから「繁昌」が転訛して「半造」になったとも、釜が半分だけ完成したような形が由来ともいわれています。
半造には、トド岩、東風穴(こちあな)、トンネル岩、狙板岩(まないたいわ)などがあり、両方を探勝するのがおすすめです。

地質的には、2億6000万年前(古生代前期ペルム紀)の石灰岩に、1億2000万年前(中生代前期白亜紀)、火成岩が入り込み、その熱によって結晶質石灰岩(大理石)が生まれたもの。
その結晶質石灰岩(大理石)が波で浸食され、現在の奇岩が誕生したのです。

三陸復興国立公園屈指の景勝地でもあり、三陸ジオパークのジオサイトにもなっています。
所要1時間の遊歩道も整備。

巨釜・半造
名称 巨釜・半造/おがま(おおがま)・はんぞう
所在地 宮城県気仙沼市唐桑町中・小長根
関連HP 唐桑町観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR南気仙沼駅から宮城交通バス御碕行きで40分、巨釜・半造入口下車、徒歩10分
ドライブで 東北自動車道一関ICから約62km
駐車場 巨釜駐車場(30台/無料)、半造駐車場(30台/無料)
問い合わせ 唐桑町観光協会 TEL:0226-32-3029
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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