鹽竈神社・拝殿

鹽竈神社・拝殿

宮城県塩竈市にある鹽竈(しおがま)神社は古来より陸奥国の一之宮として、信仰を集めています。海上安全、大漁、延命長寿、安産守護の神として有名。現存する社殿は、元禄年間(1688年〜1707年)に仙台藩主・伊達家によって建てられたもので、左右宮拝殿、別宮拝殿は朱漆塗り、入母屋造り銅板葺で国の重要文化財に指定。

江戸時代に伊達家が再建した拝殿が現存

鹽竈神社・拝殿

唐門を入った正面に左右宮拝殿、右手に別宮拝殿が鎮座し、それぞれの背後に本殿があります。
左右宮拝殿には左宮に武甕槌神(たけみかづちのかみ)、右宮に経津主神(ふつぬしのかみ)という東北平定の武神が祀られています。
別宮拝殿には主祭神である鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)が祀られ、航海安全の神、安産の神様として尊崇されてきました。
つまりは、武甕槌神、経津主神が東北を平定した際、両神を先導した鹽土老翁神がこの地に留まり、人々に製塩を教えたことに始まるという創建伝承を裏付けています。

拝殿は、ともに仙台藩4代藩主・伊達綱村(伊達政宗の曾孫)の時代の元禄8年(1695年)に地鎮祭が行なわれ、5代藩主・伊達吉村(仙台藩「中興の英主」)の宝永元年(1704年)に竣工しています。

別宮拝殿が海に背を向けて建つのは海難を背負ってくださるからとか。

鹽竈神社・拝殿
名称 鹽竈神社 拝殿/しおがまじんじゃ・はいでん
所在地 宮城県塩竈市一森山1-1
関連HP 鹽竈神社公式ホームページ
電車・バスで JR本塩釜駅から徒歩20分
ドライブで 三陸自動車道仙台港北ICから約7.2km。または、利府中ICから約3.8km。利府塩釜ICから約4.2km
駐車場 第1・第2・第3駐車場(300台/無料)
問い合わせ TEL:022-367-1611/FAX:022-365-5530
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
鹽竈神社・文治の燈籠

鹽竈神社・文治の燈籠

宮城県塩竈市、鹽竈神社(しおがまじんじゃ)境内、左右宮拝殿前にある文治の燈籠は、文治3年(1187年)に鹽竈神社を崇敬する奥州藤原三代・藤原秀衡(ふじわらのひでひら)の三男、藤原忠衡(ふじわらのただひら=泉三郎忠衡)により寄進されたもので「

鹽竈神社・唐門

鹽竈神社・唐門

宮城県塩竈市、陸奥国一之宮の鹽竈神社の、拝殿入口に建つのが唐門で、拝殿・本殿を取り囲むように廻廊が巡らされています。切妻造の四脚門の唐門は国の重要文化財。唐門前の狛犬は延享4年(1747年)の奉納。唐破風をもたないため、重要文化財の指定では

鹽竈神社・随神門(楼門)

鹽竈神社・随神門(楼門)

宮城県塩竈市、鹽竈神社(しおがまじんじゃ)は、東北地方を鎮護する陸奥国一宮として崇敬されてきました。4つある参道のうち、奥州藤原氏3代目・藤原秀衡が、裏坂を開き、仙台藩4代藩主の伊達綱村は表坂の鳥居を寄進、随神門(楼門)を造営しています。国

鹽竈神社・表参道石鳥居

鹽竈神社・表参道石鳥居

宮城県塩竈市、陸奥国一之宮の鹽竈神社(しおがまじんじゃ)は表参道の表坂、東参道の裏坂、七曲坂、社人道という4つの参拝路があります。表坂は、男坂とも呼ばれ202段の石段でできている表参道。表参道にある石鳥居は、仙台藩4代藩主・伊達綱村の寄進で

塩竃すし哲

大人の休日倶楽部・宮城県「塩竈篇」で紹介の寿司屋、鹽竈神社はここ!

吉永小百合が旅するテレビCMで注目のJR東日本「大人の休日倶楽部」。令和3年4月〜9月に行なわれる東北DCに合わせて放送される宮城県「塩竈篇」で登場の寿司屋は、有田焼の皿にのせられて出てくるこだわりの寿司で知られる「塩竃すし哲」の本店。合わ

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ