天麟院

天麟院

宮城県宮城郡松島町、瑞巌寺近くにある、臨済宗妙心寺派の寺が天麟院(てんりんいん)、伊達政宗の正室愛姫(めごひめ)との間に生まれたただ一人の愛娘、五郎八姫(いろはひめ)の菩提寺。瑞巌寺の洞水の開山で、陽徳院(愛姫の霊屋)、円通院(伊達光宗霊屋)と並んで、松島の三霊廟にも数えられています。

五郎八姫の菩提寺で、天麟院は出家後の院号

天麟院
天麟院霊廟

五郎八姫(いろはひめ)は、政略結婚により徳川家康の六男、越後国高田藩の藩主・松平忠輝(まつだいらただてる)に嫁ぎますが、武骨な忠輝は家康の方針に反発し、大坂夏の陣遅参。
元和2年(1616年)、高田藩から改易となり五郎八姫と離縁、五郎八姫は仙台(仙台城本丸西館)に戻り出家しています。
天麟院(てんりんいん)は落飾後の五郎八姫の院号。
境内には五郎八観音が建立されています。

五郎八姫は美しく聡明で、松平忠輝とも仲が良かったといわれています。
五郎八という名は、伊達政宗が結婚15年目にして初めて授かった待望の嫡出子で、男の子を熱望したため、予め付けていた名を姫君に転用したと伝承。
離縁後、再婚しなかったのは、生母の愛姫が一時期キリシタンだったこともあり、五郎八姫がキリスト教に傾倒していたからともいわれています。

伊達政宗の孫にあたる伊達光宗の廟所・円通院、政宗の正室・愛姫の廟所・陽徳院(非公開)と並び松島の三霊廟のひとつ。
大仰寺(だいぎょうじ=富山観音堂/松島町富山)には、五郎八姫が改修させた観音堂と寄進した梵鐘、出家時の五郎八姫の遺髪、仏舎利があります。

天麟院
名称 天麟院/てんりんいん
所在地 宮城県宮城郡松島町松島町内51
関連HP 松島観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR松島海岸駅から徒歩5分
ドライブで 三陸自動車道松島海岸ICから約3.4km
駐車場 松島公園第1駐車場(26台/有料)、第3駐車場(35台/有料)、第4駐車場(55台/有料)、第5駐車場(280台/有料)
問い合わせ 天麟院 TEL:022-354-3418
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
円通院

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