円通院

円通院

宮城県松島町にある瑞巌寺の塔頭(たっちゅう=寺の敷地内にある子院)のひとつが円通院。瑞巌寺の西隣りに位置し、伊達政宗(だてまさむね)の孫にあたる伊達光宗(だてみつむね=江戸参府で体調を崩し19歳で早世、法名は円通院殿要山透関大居士)の菩提寺で三陸三十三観音霊場の第一番札所。

伊達政宗の孫、伊達光宗の菩提寺

伊達光宗の霊廟「三慧殿」(さんけいでん)は、宝形造り茅葺き(ほうけいづくりかやぶき)で、円通院建立の正保4年(1647年)の築(国の重要文化財)。
主扉には、日本最古といわれる西洋バラの絵が描かれていますが、バラは支倉常長(はせくらつねなが=慶長遣欧使節団を率いてヨーロッパまで渡航)がローマ、フィレンツェを訪ねた証として描かれたもの。

天麟院(伊達正宗の愛娘・五郎八姫の廟所)、陽徳院(伊達政宗の正室・愛姫の廟所/非公開)と並び松島の三霊廟に数えられています。

伊達光宗の祖母は徳川家康の次女・督姫、祖父は姫路藩藩主・池田輝政で、3代将軍・徳川家光とは従兄弟(いとこ)の関係でしたが、正保2年(1645年)、日光東照宮参詣、さらに江戸参府の旅の疲れからか、19歳という若さで江戸で没しています。

寺伝によれば、本堂前の「遠州の庭」は、作庭家・小堀遠州の手による仙台藩江戸屋敷の池泉鑑賞式庭園を移したもの。
伊達政宗の茶道師範は、京より招いた清水道閑(古田織部、小堀遠州の弟子)。
清水道閑は、小堀遠州と同い年で、小堀遠州とも親交があり、伊達政宗もこの2人とは親しいので、江戸の遠州庭園を移したという話にも頷(うなづ)けるものがあります。

松島を表現したという枯山水「雲外天地の庭」(「天の庭」、地の庭)もあり、「天の庭」は松島湾に実在する七福神の島を表現しています。

さらに本堂の「大悲亭」も徳川光宗の江戸納涼の亭を解体移築したもの。

紅葉も実に見事で、紅葉シーズン(例年10月下旬〜11月中旬)には庭園ライトアップ(『松島紅葉ライトアップ』)も実施されています。

円通院境内には「伊達精進」(伊達懐石料理)が味わえる「雲水」も営業。
また通年、数珠作り体験も行なわれています。

円通院
名称 円通院/えんつういん
所在地 宮城県宮城郡松島町松島町内67
関連HP 円通院公式ホームページ
電車・バスで JR松島海岸駅から徒歩5分
ドライブで 三陸自動車道松島海岸ICから約3.4km
駐車場 松島公園第1・第3・第4・第5駐車場(399台/有料)
問い合わせ 円通院 TEL:022-354-3206/FAX:022-354-5447
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
天麟院

天麟院

宮城県宮城郡松島町、瑞巌寺近くにある、臨済宗妙心寺派の寺が天麟院(てんりんいん)、伊達政宗の正室愛姫(めごひめ)との間に生まれたただ一人の愛娘、五郎八姫(いろはひめ)の菩提寺。瑞巌寺の洞水の開山で、陽徳院(愛姫の霊屋)、円通院(伊達光宗霊屋

 

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