化女沼古代の里(宮沢遺跡)

化女沼古代の里(宮沢遺跡)

宮崎県大崎市の化女沼(けじょぬま)西岸にある公園が化女沼古代の里。奈良時代~平安時代の城柵・官衙(かんが=古代の役所跡)遺跡である宮沢遺跡が高速道路を挟んだ西側にあるが、そのテーマパーク的な公園になっています。化女沼も渡り鳥の飛来地で、ラムサール条約の登録湿地になっています。

奈良時代に築かれた城柵のひとつと推測される貴重な遺跡

化女沼古代の里(宮沢遺跡)

化女沼古代の里の園内にはアスレチックやすべり台などの遊びのゾーンや、バーベキューなどが楽しめる広い芝生の休憩ゾーン、竪穴式住居や高床式倉庫が復元されたゾーンがあるほか、宮沢遺跡を散策する全長4kmの歩道も整備されていて、ファミリーで楽しむことができます。

国の史跡に指定される宮沢遺跡は、その規模は東西1400m、南北850mにも及び、東北地方では最大の官衙遺跡(かんがいせき)。

丘陵と谷を広範囲に取り囲んで営まれた防衛的施設としても注目される遺跡で、東北の古代史の解明のためには欠くことのできない重要な遺跡となっています。
これは中央政権に抵抗した蝦夷(えみし)などへの対策と推測できます。
大崎市には7世紀末~平安時代の玉造郡内の中心的な官衙跡である名生館官衙遺跡もあり、多賀城などとともに、蝦夷攻略の最前線だったことがわかります。

『続日本紀』宝亀11年(780年)に蝦夷の乱に対して多賀城と玉作城の防備を強化し、戦術を練るようにという命が出されたことが記されていますが、この玉作城(玉造柵)が宮沢遺跡あるいは名生館官衙遺跡である可能性が大です。


化女沼は自然の湖を利用して造られたダム湖で、国指定の鳥獣保護区ならびにラムサール条約の登録湿地にもなっています。

化女沼古代の里(宮沢遺跡)
名称 化女沼古代の里(宮沢遺跡)/けじょぬまこだいのさと(みやざわいせき)を利用
所在地 宮城県大崎市古川川熊長者原
関連HP 大崎市公式ホームページ
ドライブで 東北自動車道長者原スマートICから約2km
駐車場 200台/無料
問い合わせ 大崎市建設課 TEL:0229-23-8016
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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