宮城県名取市にある墳丘長168mと東北地方最大の古墳(前方後円墳)が雷神山古墳(らいじんやまこふん)。東日本でも第4位という巨大古墳で、国の史跡。4世紀末〜5世紀前半(古墳時代中期)頃の築造と推測され、当時、仙台平野一帯を支配した首長の墓。後円部の墳頂には雷神を祀る祠があり、古墳名はこの祠に由来。
東北最大の前方後円墳は仙台平野に!
名取市の中央に位置する愛島丘陵(めでしまきゅうりょう/標高40m内外で縄文海進時には丘陵の東端まで太平洋が入り込んでいました)の東端に築造された前方後円墳。
前方部の一部は後世の開墾により削られ、一部が墓地化しています。
地山を削り出して形を整え、盛り土して築いた墳丘は河原石を使った葺石で覆われ、壺形埴輪が並んでいたことが判明しています。
周囲を周堤と周濠で囲み、周堤と周濠を含めた墓域は南北210m、東西140mほど。
宮城県内、第2位の前方後円墳が墳丘長110mの遠見塚古墳(仙台市若林区)なので雷神山古墳の墳丘長168mがいかに突出するものなのかがよくわかります(つまり、埋葬者は遠見塚古墳よりさらに広い地域を統括した大首長ということに)。
雷神山古墳の北には、雷神山古墳より古い、古墳時代前期の首長墓群の飯野坂古墳群(いいのざかこふんぐん=5基の前方後方墳と2基の方墳)があり、一帯が古くから拓けた土地だったことがわかります。
雷神山古墳の後円部側に隣接して小塚古墳(こづかこふん=円墳)がありますが、陪塚と推測されています。
古墳周辺は史跡公園として整備され、見学が可能。
雷神山古墳 | |
名称 | 雷神山古墳/らいじんやまこふん |
所在地 | 宮城県名取市植松山・愛島小豆島字片平山 |
関連HP | 名取市観光物産協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR館越駅から徒歩15分 |
ドライブで | 仙台東部道路名取中央スマートICから約2km |
駐車場 | 30台/無料 |
問い合わせ | 名取市観光物産協会 TEL:022-382-6526/FAX:022-393-4995 |
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