石井閘門

石井閘門

宮城県石巻市を流れる旧・北上川と北上運河の接続点に明治13年に完成した歴史ある閘門(こうもん)が石井閘門。ゲートはもともとは木製でしたが、昭和41年に鋼製に変更されています。日本最古のレンガ造り西洋式閘門で、国の重要文化財。可動ゲートを持つ閘門としても日本最古のもの。

野蒜築港とを結ぶ北上運河の入口に設けられた閘門

明治の三大築港といわれる野蒜築港(のびるちくこう)が明治15年に完成するのに合わせ、野蒜築港(鳴瀬川河口)と旧・北上川を結ぶ北上運河(全長12.8km)が明治14年に開削。
北上川と北上運河の水位差を克服するために築かれたのが石井閘門。

船が入る閘室は、全長50.6m、幅8.1mで、小型蒸気船が通航できる大きさです。
赤レンガ50万個、地元の井内石を使った堅牢な造り。
赤レンガは、東京・小菅村で焼かれたことが判明しています。

明治18年の石井閘門を通過した船舶数は、平田高瀬舟9678隻、小型蒸気船564隻、筏111隻を数えています。

石井閘門の名は、地名ではなく、運河工事を推進し、建設の指揮を執った内務省土木局長・石井省一郎に由来し、宮城県令・松平正直が明治11年10月8日の起工式の際に、その尽力を讃えて命名したものです。
ただし、閘門を計画したのは、内務省雇長工師で安積疏水の開削で名高いオランダ人技術者ファン・ドールン(Cornelis Johannes van Doorn)です。
野蒜築港など周辺施設とともに土木学会選奨土木遺産にも選定。

国の重要文化財に指定される閘門は、富山県富山市の富岩運河の中島閘門を筆頭に、利根川と横利根川の合流部に造られた横利根閘門(茨城県稲敷市・千葉県香取市)、木曽川と長良川の水位差を克服する船頭平閘門(せんどうひらこうもん/愛知県愛西市)、淀川と旧淀川(大川)を隔てる旧毛馬水門(毛馬第一閘門/大阪府大阪市)、そして石井閘門の5ヶ所です。

石井閘門
名称 石井閘門/いしいこうもん
所在地 宮城県石巻市水押3-6
関連HP 石巻市公式ホームページ
電車・バスで JR三陸山下駅から徒歩20分。JR石巻駅から徒歩25分
ドライブで 三陸自動車道路石巻江南ICから約2.7km
駐車場 2台/無料
問い合わせ 石巻市観光課 TEL:0225-95-1111
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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