毎年1月1日0:00、愛知県安城市(あんじょうし)で『三河万歳新春披露』が行なわれます。三河万歳保存会が三河万歳(神道三河万歳・御殿万歳)を市内7ヶ所の神社に奉納するもの。奉納されるのは、寺領素盞鳴神社、不乗森神社、大岡白山神社、南明治八幡社、白山比売神社、上条白山媛神社、桜井神社、二本木八幡社。
家康のお膝元で誕生した萬歳
名鉄名古屋本線・新安城駅に近い白山比売神社(はくさんひめじんじゃ/安城市今本町1丁目)、不乗森神社(のらずのもりじんじゃ/安城市里町森)での見学が便利。
三河万歳(三河萬歳)は、愛知県東部・旧三河国の安城市、西尾市、豊川市小坂井町、額田郡幸田町に伝わる伝統芸能。
もとは正月の祝福芸で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
安城の三河万歳は、室町時代、安祥松平家初代当主で安祥城主・松平親忠(まつだいらちかただ)に請われ、長谷部郷(現在の安城市東別所町・西別所町一帯)に移り住んできた熱田薬師寺の僧・玄海が、土地の人々に国家安泰と五穀豊穣を祈る「礼楽舞」を伝えたのが始まり。
三河は徳川家康の出身地ということもあり、しかも徳川家の祖となる安祥松平氏のお膝元で発展したということから、江戸時代には通行手形なしで関所を通過し、江戸城内や大名屋敷の座敷にも上がることができました。
太夫(たゆう)と才蔵(さいぞう)の2人が1組となりますが、太夫は帯刀、大紋の着用を許され、大名クラスの待遇を受けていました。
三河万歳新春披露|安城市 | |
開催日時 | 毎年1月1日0:00 |
所在地 | 愛知県安城市 |
場所 | 寺領素盞鳴神社、不乗森神社、大岡白山神社、南明治八幡社、白山比売神社、上条白山媛神社、桜井神社、二本木八幡社 |
関連HP | 安城の三河万歳後援会公式ホームページ |
問い合わせ | 安城市歴史博物館 TEL:0566-77-6655 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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