利用者の減少で、2010年から沿線自治体(岐阜県御嵩町と可児市)が毎年計1億円の財政支援を行なって存続してきた名鉄広見線・御嵩駅(みたけえき)。この御嵩駅から三河湾に面した蒲郡線・蒲郡駅までの区間が、小牧線・上飯田駅〜蒲郡駅間と並んで、名鉄の最高運賃。
御嵩町は、「みなし上下分離方式」で存続を模索
御嵩駅〜蒲郡駅を実際に移動する人はごく稀だと推測できますが、運賃は2050円。
御嵩駅の1日平均乗降人員は1000人程度で、赤字が続いている名鉄広見線の新可児駅〜御嵩駅の7.4kmの区間に関しては、名鉄と御嵩町などとの間で存廃に関する協議が行なわれています。
御嵩町は運行は名鉄が続け、施設の維持費などを自治体が負担する「みなし上下分離方式」を検討していますが、毎年の負担額は1億8000万円に増える試算になり、地元の負担が大きくなります。
それでも「まちづくりを進めるうえで名古屋と直接つながる鉄道は必要」と御嵩町の渡辺幸伸町長が語るように、これまで通勤、通学で名古屋などに出る人の足になってきました。
現在は御嵩町7000万円、可児市3000万円の負担ですが、可児市はこれ以上の負担には応じない構えなので、まだまだ暗中模索の状態。
ちなみに名鉄は、追加の設備投資が必要などとして、来年3月で現状での運行を継続しない意向を示しています。
名鉄が廃止の意向の広見線・御嵩駅、御嵩駅〜蒲郡駅が目下「名鉄での最高運賃」 | |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag