【旅】”鳥取たのしー”ツアーに行ってきた(3日目その2)最終回

この記事は「イカズブログ」から寄稿していただきました。
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倉吉から東へ車で約30分。

「三徳山三佛寺」(さんとくさんみぶつじ)は、飛鳥時代の706年に役行者(えんのぎょうじゃ)が開いた山陰屈指の古刹。

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特に標高520㍍の断崖絶壁に建つ国宝の「投入堂」が有名です。

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鳥取県観光連盟HPより)

ところが、先の地震で崖に亀裂が入ってしまい、参拝不可となってしまいました。

住職によれば、「場所が場所だけに膨大な費用がかかることが予想され、修復までに数年かかかるかもしれない」といいます。

しかし、それ以外は全く問題なし。

取材当日は毎月18日の縁日で、護摩法要と斎食儀(さいじきぎ=お粥などの精進料理を無言で食べる古来の作法)が行われました。

間近でみる護摩法要は迫力満点。
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一切音を立てずに食べる斎食儀の作法は、現代人には新鮮な体験でした。
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喋っちゃいけない食事は、なんともつまんなそう。
でも、たまにはいいですな。
”食べる”という意味を、考えさせられます。

この護摩法要と斎食儀は誰でも無料で参加できます。
予約制・定員数毎月40名。
詳しくは三徳山三仏寺のHPへ。

ちなみに、展望台から、ちょっとだけ投入堂が見えました。
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東京タワーにある据え置き型の双眼鏡に、iPhoneのレンズを押し付けて、無理やり撮りました。
こういう時、レンズの小さいiPhoneは便利です。

 

《六感を癒す、世界屈指のラジウム温泉》

三徳山を参拝する前に心身を清める場所として栄えたのが平安時代開湯の「三朝(みささ)温泉」。

場所もかなり近いです。
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三徳山は修業の場として人々の六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)を清め、三朝温泉は湯治で六感(観・聴・香・味・触・心)を癒す、この関連性が“人と自然が融合する日本独自の自然観”だとして、昨年、「日本遺産」に認定されました。

泉質の魅力で語れば、“世界有数のラジウム泉”ということになります。
一般的に放射能泉は冷泉が多く、湯船は冷たいのが常識だが、三朝温泉は湯温が高いため、普通の温泉のようにのんびりとつかれます。
三朝温泉の旅館は地震の当日から通常営業。
しかし、風評により予約が1万件以上キャンセルされたといいます。

今回、三朝温泉でも屈指の老舗旅館「大橋」を訪ねました。
 
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建物は国の有形文化財。

5本の源泉を持ち、
特に「巌窟の湯」は3つの湯船からそれぞれ自然に湧き出る“足元湧出”。
 
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下の湯と中の湯はラジウム泉、上の湯は三朝で同館だけという珍しいトリウム泉です。
 
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「巌窟の湯」の由来だそう。
難しくて解読不可能。読める人、読んでください。

もう一つの「せせらぎに湯」は、三徳川のせせらぎを聞きながら入れる露天風呂です。
 
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休み所もおしゃれ。川が一望できます。

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温泉分析書。ちゃんと、「含弱放射能-ナトリウム-塩化物泉」とあります。

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部屋も風情がありますね。泊まれなくて残念!

心を癒す三朝の湯。
ゆっくりつかっていたら、ちょっぴり心の中にあった地震への不安も、すっかり洗い流されたようです。

 

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東京在住のライター・構成作家。ネタは歩いて探せ!がモットーの、自称”あるきにすと”。 ■「日刊ゲンダイ」にて「アンテナ新名物」(毎週水曜)、「平成の街道をゆく」(毎週金曜・しばゆうたろう名義)を連載中!■「おとなの週末」にて「東京タイムトリップ」(妄想歴史散策コラム)を連載中! ■NHK-Eテレ「Rの法則」にて企画構成を担当中! ■京大ウェブサイト「探検!京都大学」にて名物研究者をインタビューした「京大先生図鑑」公開中!http://www.kyoto-u.ac.jp/explore/ 日本旅のペンクラブ会員

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