例年12月1日~12月20日、新潟県村上市で『越後村上鮭塩引き街道』が行なわれます。平安時代に朝廷へ鮭を献上したことが記録に残る村上。この季節だけの風物詩、三面川の生鮭に丁寧に塩をし、軒先に吊して干した塩引き鮭が見られるのです。市民の協力もあって150匹ほどが軒下に下がります。
食べ頃の塩引き鮭を購入することも可能
村上らしい昔ながらの冬の町並みを再現しカメラマンなどに人気を集めています。
村上の鮭は頭が下に吊り下げられ、腹は「止め腹」(腹を割くときにすべてを切らずに一部を残し二つ割に)と呼ばれる独特な切り方。
切腹を嫌った城下町の文化が今も息づいているのです。
江戸時代には、村上藩士の青砥武平治(あおとぶへいじ)が鮭の母川回帰の習性に着目して、世界最初の鮭の人工孵化を成功させた村上。
昔ながらの家並みが残る風情ある城下町が、この季節、さらにフォトジェニックな町に変身します。
ちなみに塩引き鮭は、乾燥2週間目位が食べ頃で、焼きたてに大根おろしを添えて味わうのが一般的。
この時季に干されるのは、年末年始にあわせてのこと。
干すことによって身に酵母が生まれ独特の旨みを作り出すのです。
塩引き街道巡りにはサケの生態や村上の鮭文化について理解が深まる「イヨボヤ会館」にも立ち寄りを。
周辺には村上歴史文化館、三の丸記念館、重要文化財若林住宅、おしゃぎり会館(郷土資料館)などがあります。
また村上に行けば、食べ頃の塩引き鮭を購入可能。
越後村上鮭塩引き街道|村上市 | |
開催日時 | 例年12月1日~12月20日、 ※住宅地のため住民への配慮を |
所在地 | 新潟県村上市庄内町・小町坂周辺 |
関連HP | 村上市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR羽越本線村上駅から徒歩20分 |
ドライブで | 日本海東北自動車道村上瀬波温泉ICから約2.5km |
駐車場 | 観光駐車場を利用 |
問い合わせ | 村上市観光協会 TEL:0254-53-2258 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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