高千穂町にある標高513mの国見ヶ丘は、西に阿蘇五岳、北に祖母山(そぼさん・1756.4m=神武天皇の祖母・豊玉姫を祀るとされる祖母傾山系の主峰)、東に天香具山(あまのかぐやま)、高天原(たかまがはら)、四皇子峰(しおうじみね=神武天皇の4人の兄弟神が生まれたとされる峰)、高千穂盆地が見渡せる絶好のビュースポット。
眼下に広がる雲海はぜひ一度見てみたい
神代の昔、天照大神の命により、葦原中国(あしはらのなかつくに)を統治するため高天原から日向国の高千穂峰に降りたった瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)や神武天皇の孫にあたる健磐龍命(たけいわたつのみこと=阿蘇開拓の神)がこの丘に立ち、明け暮れに国見をしたことが地名の由来です。
雲海の名所として有名で、秋から初冬にかけて日の出前後に見られる雲海は神々しいほど。
初日の出などのご来光も人気があります。
ただし、国見ヶ丘の展望広場で標高は513m。
雲海が広がるほどの標高はありません。雲海が眺められるのは、秋から冬の放射冷却で、谷あいに霧が生まれるため。
雲海が期待できるベストシーズンは10月〜11月頃。
低気圧の通過直後で湿気が残り、さらに「明日の朝は冷え込みます」という気象予報があれば、期待も大となります。
高千穂峡周辺に宿をとれば、車で10分ほどの距離ですので、早起きして日の出を眺めるのを目的にするのが賢明です。
民謡『刈干切唄』発祥の地
民謡『刈干切唄』で「ここの山の刈干しゃ すんだよ」と歌われるのは、国見ヶ丘などの斜面に生えるマカヤ(ススキ)などを大鎌で刈り取る作業のこと。
かつて、草は乾燥させて保存し、家畜の餌などにしたのです(草を積み上げて保存するものを「とうぶ」と呼びます)。
その刈取りの時の労働歌が『刈干切唄』。
9月下旬から10月上旬のその作業が行なわれましたが、「高い山々どの山見てもよ 霧のかからぬこの山はないよ」という歌詞のとおり、国見ヶ丘が「刈干切唄発祥の地」といわれています。
かつて、草は乾燥させて保存し、家畜の餌などにしたのです(草を積み上げて保存するものを「とうぶ」と呼びます)。
その刈取りの時の労働歌が『刈干切唄』。
9月下旬から10月上旬のその作業が行なわれましたが、「高い山々どの山見てもよ 霧のかからぬこの山はないよ」という歌詞のとおり、国見ヶ丘が「刈干切唄発祥の地」といわれています。
毎年9月下旬から10月上旬の土日には、『正調刈干切唄全国大会』が高千穂町武道館などを会場に行なわれています。
国見ヶ丘 | |
名称 | 国見ヶ丘/くにみがおか |
所在地 | 宮崎県西臼杵郡高千穂町押方 |
関連HP | 高千穂町観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 高千穂バスセンターからタクシーで15分 |
ドライブで | 九州自動車道松橋ICから約70km |
駐車場 | 100台/無料 |
問い合わせ | 高千穂町観光協会 TEL:0982-73-1213 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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