九州最大の古墳が存在する西都原古墳群特別史跡公園に整備されたのが宮崎県立西都原考古博物館。建物は、古墳の墓石や石室をモチーフとして建てられています。館内では古墳時代を中心に、時代を追いながら東アジアの一地域としての視点から、南九州の原始時代を紹介。考古学の基礎的調査の方法や研究の過程についても解説しています。
西都原古墳群特別史跡公園に整備された県立博物館
古墳時代の南九州のみに分布する特異な墓制である地下式横穴墓。
盗掘を逃れた地下式横穴墓から発掘された数多くの人骨は、その形質上の違いから内陸部と平野部に大別され、副葬品も内陸部では馬具や武器が多く、平野部では鏡や装身具なども納められるなどの差があります。
律令国家の枠組み強化の中で反乱を起こした辺境の民、隼人(はやと)。ヤマト王権に服属後、宮廷の警備を担わされたとされますが、そんな隼人の歴史も詳しく解説。
西都原4号地下式横穴墓の原寸大模型を横からのぞくことも可能。
常設展示のほか、特別展や企画展も開催。
展望ラウンジからは、高取山を背景に第3古墳群の船塚や169号墳、第2古墳群の前方後円墳、男狭穂塚、女狭穂塚を眺望することができます。
ミュージアムショップ「舗」では、ミニチュア埴輪や勾玉なども販売しています。
屋外施設としては、西都原古墳群13号墳、100号墳、酒元ノ上横穴墓群、4号地下式横穴墓などの古墳が見学可能。
併設の西都原古代生活体験館では、勾玉作りや楽器、埴輪作り、火起こしなど、所要30分〜2時間の講座から、1日かけて完成させる野焼きの土器作り、3ヶ月を要する織物の「貫頭衣作り」まで10種目24コースというさまざまな体験講座を用意。
当日の申し込みで参加可能なものもあるので、問い合わせを。
宮崎県立西都原考古博物館 | |
名称 | 宮崎県立西都原考古博物館/みやざきけんりつさいとばるこうこはくぶつかん |
所在地 | 宮崎県西都市三宅5670 |
公式HP | 宮崎県立西都原考古博物館公式ホームページ |
電車・バスで | JR南宮崎駅から徒歩3分の宮交シティバスターミナルから宮崎交通バス西都行きで1時間3分、西都バスセンター下車、タクシーで5分 |
ドライブで | 東九州自動車道西都ICから約7km |
駐車場 | 100台/無料 |
問い合わせ | 宮崎県立西都原考古博物館 TEL:0983-41-0041/FAX:0983-41-0051 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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