法隆寺・東院鐘楼

法隆寺の鐘楼は、西院伽藍、東院伽藍それぞれにあり、ともに国宝。回廊で囲まれた中に八角円堂の夢殿が建ち、回廊南面には礼堂、北面には絵殿・舎利殿、伝法堂が建っていますが、絵殿・舎利殿、伝法堂の西に建つのが鐘楼です。『法隆寺別当次第』によれば平安末期、1163(応保3)年の築で国宝。

袴腰形式としては現存する日本最古の鐘楼

鎌倉時代中期の様式なので、鎌倉時代に解体再建されたものと推測されます。
古代の鐘楼は、西院伽藍の鐘楼のように楼造りのものが典型ですが、東院鐘楼は袴腰形式となっており、下層に覆いをつける袴腰形式としては現存する日本最古のもの。

鐘楼内部には、奈良時代の鋳造で『古今目録抄』に同じ聖徳宗・中宮寺(東院伽藍の東)の鐘と伝える梵鐘が吊されており、中宮寺から移されたものと推測できます。
舎利殿の舎利を奉出するときや、東院伽藍で法要が営まれる時の合図として撞かれています。

法隆寺・東院鐘楼
名称 法隆寺・東院鐘楼/ほうりゅうじ・とういんしょうろう
Horyuji Temple,Toin-Shoro(bell tower)
所在地 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
関連HP 法隆寺公式ホームページ
電車・バスで JR法隆寺駅から徒歩20分。または奈良交通バス法隆寺門前行きで8分、終点下車すぐ。あるいは、近鉄橿原線筒井駅から奈良交通バス王寺駅行きで12分、法隆寺前下車、徒歩5分
ドライブで 西名阪自動車道法隆寺ICから約2.5km
駐車場 法隆寺観光自動車駐車場(20台/有料)
問い合わせ 法隆寺 TEL:0745-75-2555
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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