冬の知床ねむろの魅力/(6)羅臼で「流氷&バードウオッチング」

羅臼・オオワシ

冬から春の知床・羅臼といえば、流氷。実は根室海峡に押し寄せる流氷は、世界の流氷南限域。それが知床が世界遺産になった最大の理由ですが、羅臼に流氷がやってくるのと時を同じくして、羅臼周辺には世界中のオジロワシ、オオワシが集結するのです。流氷上のオジロワシ、オオワシを船から眺めるのが「流氷&バードウオッチング」です。

「アルランⅢ世」で羅臼港から流氷原へ!

アルランⅢ世
アルランⅢ世と流氷原

冬の羅臼は、実は世界中から鳥好き、写真愛好家が集結します。
たとえば、北欧のバードウォッチャーは、成田から長野へ。
地獄谷のスノーモンキー(温泉に入浴する野猿)を見てから、今度は羽田へ。
羽田から羅臼を目指してやってくるというわけなのです。

その目的は、オジロワシ、オオワシ。
この時期、羅臼町を中心とする根室管内は、世界一の越冬地となっているのです。
そんな、オジロワシ、オオワシを間近に観察するのが、羅臼港から出航する観光船。
今回は、もっとも歴史ある観光船会社のアルランⅢ世(日本旅客船協会に加盟)に乗船、バードウォッチングを楽しみました。
例年3月くらいまでは流氷があり、オジロワシ、オオワシが観察できるそうですが、半島北側の斜里町や、網走などで「流氷離岸宣言」(「海明け」)を出し、それをメディアが広報することによって、羅臼では来訪客が激減するのだとか。
知床が世界遺産になった最大の理由は、「流氷がもたらす生態系」。
3月以降の根室海峡にドンブラコと残された流氷がキーワードになっているのです。

流氷は豊富なプランクトンをもたらし、プールとなった根室海峡で春の暖かい日差しを受けて爆発的に増殖するのです。
だから、魚も脂がのっておいしい!(羅臼は「魚の城下町」をPRしています)
斜里や網走地方気象台で出される「流氷離岸宣言」(「海明け」あるいは「流氷終日」)というのは、あくまで網走側の流氷。
知床岬を回り込んで、根室海峡に入った流氷は5月頃まで居残るのです。

羅臼・オジロワシ・オオワシ

取材メンバーのツイート

Twitterは2019年2月7日(木)〜2月10日(日)に行なわれた東のはじっこ知床ねむろ冬満喫プレスツアー(主催:根室振興局、受託:プレスマンユニオン)で、参加者が発信した情報をまとめたものです

観光船アルランⅢ世
名称 観光船アルランⅢ世/かんこうせんあるらんさんせい
所在地 北海道目梨郡羅臼町本町羅臼港
関連HP 観光船アルランⅢ世公式ホームページ/
電車・バスで 中標津バスターミナルから阿寒バス羅臼行きで1時間30分、終点下車、徒歩10分で羅臼港
ドライブで 根室中標津空港から約60km
駐車場 羅臼港(20台/無料)
問い合わせ 知床アルラン TEL:0153-87-4477/FAX:0153-85-7977
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

取材協力/根室振興局、知床アルラン

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