津野邸

津野邸

「18世紀の街並み」をPRする新潟県関川村。米沢街道の宿場町(下関宿)、荒川舟運の拠点として発展した越後下関(えちごしものせき)にある豪商の家が、津野邸。公開される豪商・豪農の家「渡邉邸」(国の重要文化財)のすぐ西に隣接する茅葺き屋根の商家。非公開のため外観のみの見学となります。

新潟県文化財に指定される商家

現存する寛政元年(1789年)築の建物は何度か手が入れられてはいますが、往時を偲ばせる貴重なもので新潟県の文化財に指定。
津野邸の向かいには明治時代の洋館である旧斉藤医院もあるのでお見逃しなく。

荒川の河口には、荒川三湊(あらかわさんそう)と呼ばれる海老江(天領/年貢米の搬出)、塩谷湊、桃崎浜湊が設けられ、越後・村上藩、出羽・米沢藩の藩米の搬出、西国などから北前舟で運ばれた品々が陸揚げされていました。
米沢藩などへの内陸への輸送としては、荒川舟運で下関宿まで運ばれ、下関宿から陸路で米沢城下を目指したのです。

そのため、下関宿は物流の拠点として繁栄し、豪商の家として津野邸、渡邉邸、佐藤邸、東桂苑(渡邉家の分家だった家、関川村の管理)が残されています。
津野家の屋号が「湊屋」というのも、まさに川湊だったことの反映。

津野邸
名称 津野邸/つのてい
所在地 新潟県岩船郡関川村下関903
関連HP 関川村公式ホームページ
電車・バスで JR越後下関駅から徒歩5分
ドライブで 日本海東北自動車道荒川胎内ICから約15km
駐車場 関川村役場駐車場(100台/無料)を利用
問い合わせ 関川村総務政策課観光・地域政策室 TEL:0254-64-1478/FAX:0254-64-0079
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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