新潟県長岡市与板町の城山にある上杉家家老・直江兼続(なおえかねつぐ)の居城跡が与板城。平成21年のNHK大河ドラマ『天地人』(原作・火坂雅志)の主人公・直江兼続(妻夫木聡、少年時代・加藤清史郎)は、直江家に跡継ぎとして入り、与板城を築き、本拠を本与板城からこの地へと移しています。
上杉景勝の片腕・直江兼続の居城跡
直江兼続の妻、お船の実父で、与板城主だった直江景綱(なおえかげつな)は、上杉四天王のひとりとして活躍した、上杉謙信以来の上杉家直臣。
この直江景綱に男子がいなかったため、当初娘のお船に婿を迎えましたが、上杉謙信没後の上杉家の家督争い「御館の乱」(おたてのらん)後の論功行賞のもつれから、お船の夫となった直江信綱が殺害されてしまいます。
直江家の家督を継ぐ後釜として白羽の矢が立てられたのが、樋口与六(ひぐちよろく)、後の直江兼続なのです。
直江景綱、直江信綱の時代には、与板城(城山)から2km北に位置する本与板城(新田一族が築城)を主な居城としていましたが、直江兼続の時代には、この与板城が主に使用されていたと推測されています。
慶長3年(1598年)、上杉景勝が会津に移封となったため、与板城は廃城になっています。
なお、近世の与板藩は山麓に与板陣屋(現・与板ふれあい交流センター)を築いて藩庁にしています。
標高107.1mの城山山頂には曲輪跡、空壕跡、土塁、お船も使ったといわれる井戸「おせん清水」などが残され、往時を偲ぶことができます。
山頂の本丸跡には、一本杉、城山稲荷神社があるほか直江兼続の石碑が立っています。
登り口から山頂までは遊歩道が設けられており、所要15分。
与板城(城山) | |
名称 | 与板城(城山)/よいたじょう(じょうやま) |
所在地 | 新潟県長岡市与板町与板乙 |
関連HP | 長岡市公式ホームページ |
電車・バスで | JR長岡駅から与板バス乗車で上与板下車、徒歩10分で与板城入り口 |
ドライブで | 北陸自動車道長岡北スマートICから約8.5km、中之島見附ICから約11km |
駐車場 | 16台/無料 |
問い合わせ | 長岡市与板支所産業建設課 TEL:0258-72-3201 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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