新潟県新潟市中央区西大畑にある40mほどの坂道がどっぺり坂。このあたりは新潟砂丘の傾斜地にあたり、どっぺり坂の上には、かつて旧制新潟高校(現・新潟大学)と寄宿舎である、六華寮(六花寮、りっかりょう/校章は雪の結晶の六花を図案化)の木造洋館が建ち並んでいました。
旧制新潟高校の寮生たちが名付けた「落第坂」
六華寮に暮らす学生たちが坂下にある繁華街・古町(花街)に遊びに出るためには、この坂を上り下りしなければなりません。
しかし、この坂をあまり頻繁に往復して遊んでばかりいると、いつしかダブる、つまり落第する、といわれるようになったのです。
旧制高校らしくハイカラに、ドイツ語で「二重」という意味をもつ「ドッペル」(Doppel)をあて、それがなまって「どっぺり坂」と呼ばれるようになったものです。
ちなみに階段の数も、落第点(60点が合格点数)と同じ59段だったとか。
現在は階段に手すりなども整備され、階段下には「どっぺり坂」と刻まれた石碑が立っています。
坂の上にあった寄宿舎は今はもうありませんが、隣接して旧日本銀行新潟支店長役宅「砂丘館」が残され、往時の雰囲気を今に伝えています。
どっぺり坂 | |
名称 | どっぺり坂/どっぺりざか |
所在地 | 新潟県新潟市中央区西大畑町 |
電車・バスで | JR新潟駅から新潟交通バス西循環 、または観光循環で西大畑坂上下車、徒歩1分 |
ドライブで | 日本海東北自動車道新潟亀田ICから約8.2km。または、磐越道新潟中央ICから約7.2km、北陸自動車道新潟西ICから約9km |
駐車場 | なし/周辺の有料駐車場を利用 |
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