新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦、紅葉で名高い弥彦公園の中央西側にあるのが弥彦公園トンネル(弥彦隧道)。レンガ造り、馬蹄形アーチの周縁、壁柱、笠石を花崗岩で飾った延長55m、幅員3.1mの人道トンネルで、大正7年頃の築造。国の登録有形文化財になっています。
大正時代のレンガトンネルが、昔のままに現存!
弥彦神社(彌彦神社)は、明治45年に社殿を焼失し、大正5年に現在地に再建され(同年、越後鉄道弥彦支線開通=現在のJR弥彦線)、弥彦公園は、大正7年に越後鉄道常務・久須美東馬(くすみとうま)が私財を投じて築いていますが、その際に築かれたトンネルです。
造成時に、山が低すぎるため、トンネル工事が難航したため、まず山を切り通し上に開削し、トンネル部分を造った上に土を覆い、トンネルに。
トンネルの浅尾池側出口に配された岩石は、わざわざ富士山から溶岩を運んでいます。
「鬼の歯型」と呼ばれるのは、伐り出す際の楔(くさび)の穴が、歯型のように見えることから。
トンネル周辺の雰囲気は、道が舗装され、木が生い茂るようになっていますが、昭和初期の絵葉書と比べてもさほど変わりがありません。
トンネル入口上部の扁額の文字は、劣化して残念ながら読み解くことが不能。
弥彦公園トンネル | |
名称 | 弥彦公園トンネル/やひここうえんとんねる |
所在地 | 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦 |
関連HP | 弥彦観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR弥彦駅から徒歩1分 |
ドライブで | 北陸自動車道三条燕ICから約12.7km |
駐車場 | 2000台/無料(時期により有料の場合あり) |
問い合わせ | 弥彦観光案内所 TEL:0256-94-3154/FAX:0256-94-5211 |
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