長野県塩尻市、平出遺跡に併設される塩尻市立のミュージアムが、平出博物館。茅野市の尖石遺跡、静岡県静岡市の登呂遺跡とともに日本三大遺跡のひとつで、縄文時代中期の竪穴式住居跡47をはじめ、175の住居跡が確認される平出遺跡。一帯は「平出歴史公園」として整備され、その中心施設が平出博物館です。
平出遺跡の出土品などを展示
平出遺跡は、縄文・古墳・平安の各時代にわたる大集落跡で(現在までに290の竪穴住居跡や建物跡、それに伴う多くの土器、石器、鉄器類が出土)、平出博物館は、昭和29年11月、遺跡から出土した多量の土器、石器、鉄器などを保管・公開するため、平出遺跡考古博物館が開館したのが始まりで、平成4年10月に平出遺跡考古博物館・歴史民俗資料館・瓦塔館の3館を「塩尻市立平出博物館」として統合しています。
さらに平成24年3月には平出遺跡公園が完成し、そのビジターセンターとしての役割をも担っています。
平出博物館の館内には、「平出遺跡展示室」、「塩尻の原始展示室」、「塩尻の古代」、「塩尻の民俗」の4つの展示室があり、塩尻の歴史と民俗を学ぶことができます。
「平出遺跡展示室」では、平出遺跡と平出古墳群から出土した縄文時代から平安時代の出土品を展示、「塩尻の原始展示室」では市内の遺跡から出土した縄文土器、弥生土器。紫宮銅鐸(長野県の県宝)などを展示しています。
「塩尻の古代」は、古墳時代から平安時代にかけての出土品で、奈良時代の瓦塔(県宝)は日本一の高さ(232cm)を誇っています。
併設の平出遺跡公園ガイダンス棟は入館無料です。
ちなみに、日本三大遺跡は、近年、発掘調査が全国の遺跡で進み、弥生集落に限っていえ国の特別史跡に指定されている登呂遺跡、吉野ヶ里遺跡、原の辻遺跡とする人もいます。
平出博物館 | |
名称 | 平出博物館/ひらいではくぶつかん |
所在地 | 長野県塩尻市宗賀1011-3 |
関連HP | 塩尻市立平出博物館公式ホームページ |
電車・バスで | JR塩尻駅からタクシーで5分 |
ドライブで | 長野自動車道塩尻ICから約5km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 平出博物館 TEL:0263-52-1022/FAX:0263-52-1295 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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