米子大瀑布

米子大瀑布

長野県須坂市、米子川(よなごがわ)の源流部に位置する滝で、日本の滝百選にも選ばれた名瀑が米子大瀑布(よなごだいばくふ)。不動滝(落差85m)と権現滝(落差80m)という双瀑の総称が米子大瀑布で、「米子瀑布群」として国の名勝にもなっています。修験道の行場として不動明王が祀られ、滝下にある米子不動奥の院はパワースポットとして有名。

修験者の行場でもあった大瀑布

米子大瀑布
権現滝(左)と不動滝
米子大瀑布
溶岩流の壁をダイナミックに落下する

位置的には、夏のラグビー合宿でも有名な菅平高原の北、根子岳(2207m)、四阿山(あずまやさん/2354m)、浦倉山(2090.8m)など2000mクラスの高峰に囲まれた、根子岳北面の断崖に懸かっています。

須坂市街から車で40分、さらに駐車場から遊歩道を歩いて行くと、30分ほどで滝に到着。
例年5月上旬に開山され、紅葉の見頃は10月中旬~下旬、11月上旬には閉山となります。
紅葉シーズンの土・日曜日には林道部分にマイカー規制も実施され、日帰り入浴施設の「湯っ蔵んど」発着のシャトルバス(有料)またはタクシーを利用しての入山となります。

駐車場を起点に米子不動尊奥の院、不動滝、権現滝、米子鉱山跡地(展望地)、あずまや(展望地)、駐車場と一巡する1時間30分の遊歩道が整備されていますが、米子大瀑布と米子川をはさんで対岸にある台地は、米子鉱山(硫黄の鉱山、昭和48年閉山/鉱山から須坂駅までは全長14kmに及ぶ索道が架けられていました)の鉱滓堆積場の跡地で、米子大瀑布の絶好の展望地となっています。

遊歩道の最後はかなりの急な登りで、そこを登りきると米子不動尊の小さな祠(ほこら)に出ます。
祠の先には断崖に流れ落ちる、落差85mの不動滝が間近に。
再び遊歩道を戻り先を進むと、権現滝があります。

遊歩道とはいえ、山道のため滑りやすいので、足ごしらえはしっかりと。

ちなみに平成28年放送のNHK大河ドラマ『真田丸』のタイトルバック映像では、岩櫃山(群馬県東吾妻町)、沼田城(群馬県沼田市)を素材としてCG加工され「架空の城」が滝の上にあるよう合成され放送されています。
実際には滝上には城跡はありません。

四阿カルデラと米子瀑布群
四阿火山は、80万年前〜45万年前に活動した大型の成層火山。
その成層火山の山頂部には四阿カルデラと呼ばれる直径3kmほどの凹地(山体崩壊による馬蹄形のカルデラ)があります。
その凹地のカルデラ内壁、標高1350m〜1500mの部分には溶岩層の断崖があり、その断崖には落差70m〜80mの大きな滝が何本も懸かっています。
大正15年の『長野電車名勝案内』には「米子の滝」として紹介されています。
また、直径3kmのカルデラに、落差80m以上の滝が集中する、日本一の巨大瀑布集中地帯になっているのです。
米子大瀑布
名称 米子大瀑布/よなごだいばくふ
所在地 長野県須坂市米子町
関連HP 須坂観光協会公式ホームページ
電車・バスで 長野電鉄須坂駅からタクシーで40分、さらに駐車場から徒歩20分
ドライブで 上信越自動車道須坂長野東ICから約18km(道狭く対向車注意)
駐車場 米子大瀑布駐車場(70台/無料)、ゴールデンウィーク、お盆、紅葉シーズンは駐車場待ちに1〜2時間ということもある
問い合わせ 須坂観光協会 TEL:026-215-2225/FAX:026-215-2226
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

米子大瀑布サマーハイキング|須坂市|2019

2016年7月27日

 

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