大町ダム(龍神湖)

大町ダム(龍神湖)

長野県大町市の高瀬川(高瀬渓谷)に続く3つのダムのなかで、最も下流に位置する重力式コンクリートダムが大町ダム。洪水調節、不特定利水、上水道、水力発電を目的とする多目的ダムで、ダム湖は龍神湖と呼ばれています。龍神湖の名は、安曇野(あずみの)に伝わる民話「犀龍と泉小太郎」に由来しています。

ダム天端は紅葉と北アルプスの展望台

大町ダム(龍神湖)
北葛岳(2551m/写真右側)など北アルプス最奥の山々を眺望

北アルプス(飛騨山脈)の槍ヶ岳を源とする高瀬川。
槍ヶ岳から後立山連峰へと連なる山並みと、大天井岳から燕岳への通称表銀座と呼ばれる連山との間を流れるのが高瀬川で、大町の平野部に出る直前に設けられたダムが大町ダムです。

重力式コンクリートダムは、巨大なコンクリートの塊(その重さ)で貯水池からの水圧を支えるダム。
堤高は107.0mもあり、30階建てのビルに相当します。

長野県道326号槍ヶ岳線で、ダム下のダム下展望広場、ダム横の小太郎広場、龍神湖展望広場に到達できるほか、龍神湖の湖畔沿いを走って七倉ダムを結んでいます(七倉ダムから上流は、マイカー規制を実施)。
ダムサイトには大町ダム情報館があり、ダム天端を歩くこともできます。
ダムカードは大町ダム管理所で配布。

ダム天端を渡った右岸(上流から見て)には、龍神湖散策路が整備され、シャクナゲ群生地、二ノ沢東屋などがあります。
ダム関係者が案内してくれる大町ダム内部(監査廊)の見学は、平日のみ9名まで実施可能(大町ダム管理所に予約が必要/見学を休止の場合もあります)。

龍神湖の名の由来となった民話「犀龍と泉小太郎」は、安曇野から松本平にかけてが湖だった時代、そこに住む犀龍とその子・泉小太郎が湖を陸地にして開拓したという伝説です(TBS系列で放送された『まんが日本昔ばなし』のオープニングアニメが「犀龍と泉小太郎」です)。

大町ダム周辺は、紅葉の名所でもあり、紅葉の見頃は10月上旬〜10月中旬。
大町温泉郷に宿泊したなら、足を伸ばす価値大。

名称 大町ダム(龍神湖)/おおまちだむ(りゅうじんこ)
所在地 長野県大町市平高瀬入2112-71
関連HP 大町ダム管理所公式ホームページ
電車・バスで JR信濃大町駅からタクシーで20分
ドライブで 長野自動車道安曇野ICから約31km
駐車場 ダム下展望広場駐車場、ダム管理所駐車場、小太郎広場駐車場、龍神湖展望広場駐車場など
問い合わせ 大町ダム管理所 TEL:0261-22-4511
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
七倉ダム

七倉ダム

長野県大町市、北アルプス後立山連峰、高瀬渓谷の入口にある巨大で美しいロックフィルダムが七倉ダム。北アルプス(飛騨山脈)の槍ヶ岳などを源に、信濃川の源流ともなる高瀬川(高瀬渓谷)に上流可から高瀬ダム、七倉ダム、大町ダムと連続する3つのダムの真

高瀬ダム

高瀬ダム

長野県大町市、北アルプス・槍ヶ岳を源にする高瀬川(信濃川、犀川の最上流部の河川名)に連なる3つの巨大なダムのうち、最奥に位置する発電用ダム(東京電力管理)が高瀬ダム。堤高176.0mは、黒部ダム(富山県/黒部川)に次いで日本第2位の高さで、

大町エネルギー博物館

大町エネルギー博物館

長野県大町市の立山黒部アルペンルートの入口、大町ダム近くに建つミュージアムが、大町エネルギー博物館。北アルプスの槍ヶ岳、樅沢(もみさわ)岳を源にする高瀬川には高瀬ダム、七倉ダム、大町ダムの3つのダムが築かれ、さらに大町市は黒部ダムの建設基地

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

ABOUTこの記事をかいた人。

アバター画像

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ