槍ヶ岳を源に、上高地から峡谷となって松本平へと流れる梓川。その途中、電源開発用(揚水式発電)に築かれた安曇3ダム(奈川渡ダム、水殿ダム、稲核ダム)のうち、真ん中に位置するのが水殿ダム(みどのだむ)。水殿川の合流点に位置する高さ95.5mのアーチ式コンクリートダムで、ダム湖は水殿調整池と呼ばれています。
1基のダム湖水が2つの発電所で利用されている
上流にある奈川渡ダム(ながわどだむ)の梓湖を上池に、水殿ダムの水殿調整池を下池にして、奈川渡ダム直下の安曇発電所で揚水式発電が行なわれています。
さらに水殿ダム直下に水殿発電所を配置し、水殿調整池を上池に、下流の稲核ダムのダム湖を下池にした揚水式発電も実施。
夜間の余剰電力を利用して下池に貯水した水を上池に汲み上げ、電力需要の多い昼間に発電に用いるものですが、1基のダム湖の水が2つの発電所での揚水発電に使われるのは、ほかには中部電力の奥矢作第一・第二発電所(愛知県豊田市稲武町)の富永ダム(富永調整池)のみです。
ダムサイト右岸にふれあいダム広場が整備され(ふれあいダム広場まで車でアクセス可能)、ダム天端は歩道になっています。
国道158号沿いに、道の駅「風穴の里」もあり、ドライブ途中の休憩ポイントになっています。
水殿ダム | |
名称 | 水殿ダム/みどのだむ |
所在地 | 長野県松本市安曇稲核 |
関連HP | 松本市公式ホームページ |
電車・バスで | 松本電鉄上高地線新島々駅からタクシーで15分 |
ドライブで | 長野自動車道松本ICから約21km |
駐車場 | 20台/無料 |
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