JAXA美笹深宇宙探査用地上局

JAXA美笹深宇宙探査用地上局

長野県佐久市前山、蓼科山の大河原峠へと登る蓼科スカイライン途中、標高1580mの地点にあるのが、JAXA美笹深宇宙探査用地上局(じゃくさみささしんうちゅうたんさようちじょうきょく)。口径54mのパラボラアンテナが1基ありますが、このアンテナは日本で2番目の巨大なパラボラアンテナです。

令和3年4月に本格稼働した最新のパラボラアンテナ

JAXA美笹深宇宙探査用地上局
晴れていれば遠く北アルプスを眺望する絶景の地

同じ佐久市で、美笹深宇宙探査用地上局近くの臼田宇宙空間観測所にある国内最大の通信用パラボラアンテナ(64m)が老朽化したため、佐久市に新たに建設されたのが、JAXA美笹深宇宙探査用地上局。
臼田宇宙空間観測所で使用するパラボラアンテナより10mほど小型化した口径ですが、受信系の高性能化(鏡面精度、指向精度、受信機の性能向上)で、同等以上の受信能力を維持し、高感度で遠方の探査機を追尾することができます。
使用する周波数も実績のある周波数(X帯)を継続使用することに加え、従前よりも大容量のデータを受信できる周波数(Ka帯)にも対応しています。

本格稼働の前年、令和2年10月15日には、小惑星探査機「はやぶさ2」への指令信号の送信にも成功しています(信頼性及び運用性を更に向上させたシステムとしての定常運用開始は令和6年4月)。

ちなみに、日本最大のパラボナアンテナは、探査機「さきがけ」、「すいせい」を追尾するため昭和59年に長野県佐久市に設置されたJAXA臼田宇宙空間観測所のパラボラアンテナで直径64m、2位はJAXA美笹深宇宙探査用地上局のパラボラアンテナで、54m、3位は長野県南牧村の国立天文台野辺山宇宙電波観測所のパラボラアンテナでで、直径45mです。

JAXA美笹深宇宙探査用地上局
名称 JAXA美笹深宇宙探査用地上局/じゃくさみささしんうちゅうたんさようちじょうきょく
所在地 長野県佐久市前山立科1905-43
関連HP JAXA公式ホームページ
電車・バスで JR臼田駅からタクシーで30分
ドライブで 上信越自動車道佐久ICから約28km
駐車場 あり/無料
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
JAXA臼田宇宙空間観測所

JAXA臼田宇宙空間観測所

長野県佐久市、蓼科山の山腹、片貝川沿いの高台にあるのが、JAXA臼田宇宙空間観測所(じゃくさうすだうちゅうくうかんかんそくしょ)。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の施設で、直径64mのパラボラアンテナは日本最大。施設外観見学、展示室見学が可

国立天文台野辺山宇宙電波観測所

国立天文台野辺山宇宙電波観測所

宇宙から到来する無数の電波をとらえ、宇宙の謎を解明すべく造られた施設が国立天文台野辺山宇宙電波観測所。戦後間もない頃に誕生した施設で、日本の電波天文学の「聖地」と呼ばれています。直径45mの電波望遠鏡1基とミリ波干渉計6基、電波ヘリオグラフ

日本三大パラボラアンテナとは!?

日本三大パラボラアンテナとは!?

パラボラ(parabola)とは放物線のことで、パラボラアンテナは、放物曲面をしたアンテナの意。パラボラアンテナの利得(gain/ゲイン)は半径の2乗に比例するため、大型のものが最適。空気が澄んだ高所で、しかも雪が少ないという理由から、国内

 

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