長崎県南島原市南有馬町谷水地区にある「日本の棚田百選」にも選ばれている美しい棚田が谷水の棚田(たにみずのたなだ)。平地が少なく狭い耕地を有効に利用するために、斜面に石垣を築き、溜池の水を使って水田耕作が行なわれています。15戸の農家が平均勾配1/6、4.5ha230枚ほどの棚田を耕作。丘陵地から見下ろす有明海、天草諸島の眺望もバツグン。
6月中旬に「日本一遅い田植え」を実施
谷水の棚田は、平成8年度の「第5回美しい日本のむら景観コンテスト」において農林水産大臣賞を受賞したことから、長崎県から推薦を受け、棚田百選の認定となったもの。
雲仙西部の山岳地帯から原城跡にかけて広がる丘陵地には、階段状の耕作地が続きますが、水に乏しいため660もの溜池が造られているのです。
原城から長崎県道209号(山口南有馬線)と農免道路で棚田下部まで到達できますが、周辺に溜池が多いことにも注目を。
春先の5月頃まではジャガイモ畑となっており6月上旬に代掻き、6月中旬頃に「日本一遅い田植え」が行なわれます。
稲刈りは10月上旬頃。
田に水の入った水田風景を眺めたい場合は6月中旬〜7月初旬に訪問を。
水田が鏡面のように輝く光景を撮影しようと多くのカメラマンが集まります(マナーを守って撮影を)。
12月には裏作の馬鈴薯の作付けが行なわれ、冬季はジャガイモ畑に変身します。
地元の人の話では、減反や高齢化の影響で棚田も昔に比べて少なくなったとのこと(棚田の最上部は傾斜がきついため畑作に転じています)。
名称 | 谷水の棚田/たにみずのたなだ |
所在地 | 長崎県南島原市南有馬町丙 |
関連HP | 南島原市公式ホームページ |
電車・バスで | 島原鉄道原城駅からタクシーで15分 |
ドライブで | 長崎自動車道諫早ICから |
問い合わせ | 南島原市観光課 TEL:0957-73-6632 |
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