島原湧水群・湧水庭園四明荘

島原湧水群・湧水庭園四明荘

長崎県島原市の中心街(鯉の泳ぐまち)に位置する島原湧水群を利用した伊東氏の庭園が湧水庭園四明荘。四方の眺望に優れることから、大正9年築の数寄屋風の主屋は「四明荘」と称されています。1日3000tもの湧水が大小3つの池に湧き出し、「四明荘」から鯉が泳ぐ池を眺望します。

湧水の池を使って築かれた昭和初期の庭園

島原湧水群・湧水庭園四明荘

明治後期、開業医をしていた伊東元三が別邸として建築したのが四明荘。
四方の眺望に優れることが名の由来です。
湧水池を利用した庭園は、昭和初期に久留米の禅僧を招いて作庭したもの。

座敷は正面と左側面の二方が縁側を巡らせ池へ張り出し、座敷と庭園が一体となるような設えになっています。
東に玄関を構え、西に台所などを配し、数寄屋造りの座敷と鯉の泳ぐ庭園が調和し、「鯉の泳ぐまち」らしい空間を生み出しています。
この庭園とは別に、居室棟裏手に位置する四角形の池には、4つの中島が配され、こちらも趣があります。

旧伊東氏庭園は、国の登録記念物、「水屋敷」として島原市民に親しまれる「四明荘」は国の登録有形文化財となり、「鯉の泳ぐまち」島原市、そして名水百選選定の島原湧水群のシンボル的な存在になっています。

湧水庭園四明荘に湧き出す水は、難透水性の地表に溶岩などの透水層が重なり、その間を通って流れ出てきたもの(溶岩泉)。
島原湧水群は島原半島世界ジオパークのジオサイト(自然の恵み)にもなっています。

島原湧水群・湧水庭園四明荘
島原湧水群・湧水庭園四明荘
名称 島原湧水群・湧水庭園四明荘/しまばらゆうすいぐん・ゆうすいえいえんしめいそう
所在地 長崎県島原市新町2-125
関連HP 島原観光ビューローホームページ
電車・バスで 島原鉄道島鉄本社前駅から徒歩8分。または、島原駅から徒歩11分
ドライブで 長崎自動車道諫早ICから約42km
駐車場 中央駐車場(50台/有料)など周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 湧水庭園四明荘 TEL:0957-63-1121
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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