島原湧水群・水頭の井戸

島原湧水群・水頭の井戸

長崎県島原市中堀町、島原市街の中心、水頭通り(みずがしらどおり)に昭和16年に地元住民の掘った共同井戸が島原湧水群・水頭の井戸。昭和63年に長崎県「新活力のあるまちづくり推進事業」で井戸の周囲にポケットパークが整備されています。

亀水神に年の数だけ水をかければ長生き!

井戸の横に鎮座する亀(亀水神)に自分の年齢の数だけ湧水をかけると長生きできるといわれています。
寛政4年4月1日(1792年5月21日)に起こった雲仙・普賢岳の噴火に伴う眉山崩壊(「島原大変肥後迷惑」)以前には、波止場水頭(はとばみずがしら)といわれる島原藩の船番所があった所で、軍船なども係留されていました。
水頭通りの南側にある音無川あたりがかつての海岸線です(音無川は、眉山崩壊時に誕生した陥没湖・白土湖も水抜きのために開削された河川で、標高差の少ない海岸線に沿って開削されています)。

島原湧水群には眉山崩壊(「島原大変肥後迷惑」)以前からある溶岩泉(溶岩などの透水層が重なり、その間を通って流れ出る水)と、眉山崩壊時の地殻変動で、水の通り道が塞がれたり、地割れが生じたことで湧出する水の2タイプがありますが、水頭の井戸は典型的な眉山崩壊の地殻変動型湧水です。

島原湧水群は島原半島世界ジオパークのジオサイト(自然の恵み)にもなっています。

島原湧水群・水頭の井戸
名称 島原湧水群・水頭の井戸/しまばらゆうすいぐん・みずがしらのいど
所在地 長崎県島原市中堀町
電車・バスで 島原鉄道島鉄本社前駅から徒歩9分
ドライブで 長崎自動車道諫早ICから約42km
駐車場 なし
問い合わせ 島原市しまばら観光おもてなし課 TEL:0957-63-1111
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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